ただしIoTの普及で、サイバーリスクを対象とした保険は飛ぶように売れている。英国の保険取引所であるLloyd'sによると、2007年におけるサイバーリスクのリスク登録簿は13位だったが、2013年にはその順位が3位に急上昇した。Kopelke氏は、「今後もさまざまなタイプのサイバーリスク保険が登場するだろう」としている。
では、Symantecは今後、どのような形でIoT市場にアプローチしていくのだろうか。
将来的に、製造業やヘルスケア、エネルギー、プラントといった業界のベンダーは、IoT対応のソフトウェアを自社で開発するようになるだろう。こうしたトレンドは、Symantecにとって追い風になるとKopelke氏は強調する。
「自社で(エンドユーザーとつながるための)ソフトウェアを開発する企業は急増している。今後はそうした企業とパートナーシップを組み、ソフトウェアやデバイスの開発/設計段階からセキュリティを組み込めるよう支援していく」(Kopelke氏)
現在、SymantecではケーブルセットトップボックスやWiMAXモデムなど6億のIoTデバイスのセキュリティを管理しているという