死というのは、笑いとは無縁の、重い話題である。
しかし、人の死にまつわる話を知り、故人の責に帰するところにより失笑を禁じ得なくなってしまうケースがある。故人である「彼」または「彼女」が、とんでもない間違いを冒してしまったからだ。
そして、英国のニューカッスル大学の研究員らによると、ほとんどのケースにおいて、とんだ間違いで命を落としてしまっているのは「彼」、つまり男性なのだという。
British Medical Journalに掲載された「The Darwin Awards: Sex Differences In Idiotic Behaviour」(「ダーウィン賞:間抜けな行動における性別の違い」の意)で研究員らは、1995年から2014年までのダーウィン賞受賞者を調べ、愚かな行動について、鋭く洞察している。
ダーウィン賞は、研究員らの言葉を借りると「自分の劣った遺伝子を愚かな行動で自ら淘汰し、間の抜けた人間を1人でも減らすことに、愚行をもって貢献」した人に贈られる賞。「候補者は遺伝子プールから抹殺されていること」「候補者は常軌を逸した驚愕すべき行動をしていること」「真実の行動であること」「候補者は健全な判断を行う資質を備えていること」「自らの愚行により死亡していること」の5つの基準を満たさなければならない。
研究員らは愚行の例をいくつか挙げている。たとえば、手紙爆弾を投函したテロリストの話。投函した手紙は切手の料金不足で送り主の元に送り戻され、それをテロリストが開けた瞬間……。この先は書くまでもないだろう。
レポートによると、申請された413件のうち、賞の候補としてDarwin Awards Committeeが認めたのは332件。そのうちの14件は、男性も女性も関係した事件だったが、残りの318件のうち、男性の愚行による事件は282件も占めた。計算すると、88.7%ということになる。
研員らはこのことから、男性のほうが愚かだという結論を導き出している。
レポートには、考察も添えられている。男性は(女性によって)候補に推薦されやすいのかもしれないし、メディアは間抜けな女性よりも男性の話のほうが採りあげやすいのかもしれない。あるいは、男性のほうがよく酒を呑むせいかもしれないことが、レポートでは示唆されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。