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小さな漁村、大きな野望--「世界のハイテク工場」中国・深センの過去と未来(前編) - (page 4)

Steve Ranger (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-12-19 06:30

 同氏は以前、Kickstarterでコンシューマー向け製品の立ち上げを試みたが、成功には至らなかった。その後、2013年1月から5月にかけて深センに赴き、改めて製品開発に取り組み、米国に戻ってから製品化に向けたキャンペーンをKickstarterで再び立ち上げた。同氏は「目標額は1万ドルだったにもかかわらず、60万ドル近い資金が集まった」と語っている。

 「中国は製品を開発するうえで、そしてハードウェア製造法を学ぶうえで素晴らしい場所だ。われわれは迅速に立ち回る方法と、まるでソフトウェアのようなペースでハードウェアを開発する手法を学んだ」(Supalla氏)

 例えば、3日で回路基板を製造するという場合、米国では1000ドルかかる可能性もあるが、中国では30ドルで済む。同氏は、「現地に滞在し、実際に(基板を)製造している人間のすぐ近くにいればずっと迅速に動ける」と述べた。また、中国では少量生産がはるかに容易に行えるため、設計をすぐに変更できるとも付け加えた。

 Supalla氏は「われわれは中国への理解を深めることで、部品を調達する方法を学んだ。中国で働くというのは悪い意味を含む場合もしばしばあるが、それは人々と直接やり取りしなかった、すなわち深くかかわらなかった人の経験から生み出されている」と述べた。

 とはいえ、深センにいるだけですべてが容易になるわけではない。Supalla氏は例として、今までにないものを作る場合の難しさを挙げた。同氏は「エレクトロニクスを扱っているのであれば何の問題もない。そういったものは既にあるため、手を貸してくれる人も数多くいる。しかし、少し道から外れようとすると、そのようなプロセスはどこにも見つからない」と語った。

 ハードウェアハッカーは深センのエコシステムを構成するほんの一部でしかないが、彼らは成長の立役者であり、都市自体も彼らを奨励しているように見える。既にOCT-LOFT(華僑創意文化園)というエリアが形成され、一風変わったブティックや、こうした地につきもののスターバックスができ、流行に敏感な人たちが集まり始めている。

***

 また、深センは小工場しかないわけではない。中国最大級のIT企業の多くがこの地に拠点を置いている。例を挙げると、ZTEやCoolpad、Tencentといった企業もこの都市を拠点にしている。

 深センにある企業の中で世界的に最も注目されているのがHuawei(ファーウェイ)だ。この企業の本社はFoxconnの巨大工場から高速道路でさほど遠くない場所にある。

 Huaweiと深センの歴史は絡み合っている。同社の歴史は、1980年代に人民解放軍の元軍人が中国で電話交換機の販売代理業を手がけたところから始まる。

 後編に続く。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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