Microsoftが10月に発表したプレゼンテーションアプリ「Sway」が一般プレビューとなった。Sway.comからだれでも利用できる。
Swayは最新のOfficeファミリ製品となり、「OneNote」のアイデアを体系化する機能を補完しつつ、プレゼンテーションと共有機能に重きを置いたものだ。ユーザーは完成したプレゼン作品をウェブまたはモバイル端末経由で共有できる。
SwayはMicrosoftの最高経営責任者(CEO)、Satya Nadella氏が生産性の新しいフェーズを象徴する製品と位置づけるアプリで、ウェブにある写真、テキスト、動画をプレゼンテーション向けにフォーマット化でき、柔軟性のあるレイアウトオプションを提供する。SwayのファイルはMicrosoftの「Azure」クラウドに保存されるが、プレゼンテーションで利用した写真などは「OneDrive」ストレージアプリに保存される。
これまで招待ベースの限定プレビューだったのが、今回一般公開となった。Microsoftによると、限定プレビュー公開から2カ月の間でSway.comへのユニークビジターは100万件に達し、17万5000件以上の招待状リクエストが寄せられたという。これらの数字は1日1000以上のペースで増加しているとのことだ。
MicrosoftはSwayの機能強化も明らかにしている。この中には、12月に入ってから追加されたBingのイメージ検索「Bing Image Search」や「Suggested Site」との統合がある。
Sway.comのアップデートとしては、アンドゥー(Undo)、リドゥー(Redo)ボタン、箇条書きと番号付け、キャンバスからのテキストパラグラフの編集、Swayドキュメントの再構成を容易に行う機能などがあり、これらはユーザーのフィードバックの結果だ。このほかにも、PDFファイルをSwayに直接インポートできるようになり、カラーパレットも拡充されている。
ZDNetのMary Jo Foley氏が先に触れているように、Swayは「OneDrive for Business」「Microsoft SharePoint」「Office Graph」とは統合されておらず、ビジネス向けのツールというよりもコンシューマー向けの要素が強い。もちろん、これらはMicrosoftが今後Swayの開発を進めていくにあたって将来変更する可能性はある。
Microsoftは合わせて、iOS向けのSwayプレビュー版についても、オーストラリアで公開したことを発表した。これは10月末のニュージーランドに続くものとなる。iOS向けSwayでも、オフライン機能のサポート、タイトルとセクションヘッダーでのバックグラウンドイメージの追加、iPhone 6およびiPhone 6 Plusのサポートなどの機能強化が加わっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。