Red Hatは「IBM Power Systems」に対応した「Red Hat Enterprise Virtualization for Power」を発表した。先日のIBMとSUSEの提携に続いてRed Hatも提携を発表したことで、企業はx86ベースのソリューションが唯一の選択肢なのか再検討を迫られることになりそうだ。
Red Hatによると、Enterprise Virtualization for Powerは、「Red Hat Enterprise Virtualization」の優れたパフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティを、IBMの次世代型テクノロジであるPower Systems上で利用可能にするもの。両社が長期にわたり開発に取り組んできたこの共同ソリューションは、スケールアウトされたビッグデータシステム、クラウドシステム、仮想化システムの複雑性とコストを軽減する一方で、システム構築時の柔軟性を向上させ、高速なプロビジョニング、アプリケーション導入、パフォーマンスなど仮想化が提供する数々の長所を大幅に強化するという。
先日、Red HatはIBMの「POWER8」のリトルエンディアンをサポートする「Red Hat Enterprise Linux 7.1」ベータ版をリリースした。Red Hatはこれについて、「POWER8ベースのスケールアウトシステムに、幅広いエンタープライズアプリケーションを導入するための道を開いた」としている。現在、多くの企業がハードウェア、ソフトウェア、データセンター関連コストの削減と、処理能力の強化を両立させる手段を求めている。そうした企業にとり、Red HatとIBM POWER8を組み合わせたソリューションは、今後有力な選択肢となる可能性があるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。