
「もはや安全ではない」として突如、開発中止となった「TrueCrypt」
市場で特に好評なドライブ暗号化ソフトウェア製品だった「TrueCrypt」は、2014年前半に何の前触れもなく開発が中止された。一番困るのは、何の説明もなかったことだ。
このサイトのプロジェクトページに表示されたメッセージでは、開発者本人と考えられる人物が、「修復されていないセキュリティ上の問題」について警告している。このメッセージはソーシャルメディアで大いに憶測を呼んだ。どんな問題があったのだろうか。Edward Snowden氏による暴露の後だけに、被害妄想が高まった。米国家安全保障局がバックドアを仕込んでいたのだろうか。
今でも、何が問題だったのかは誰にも分からないらしく、憶測が続いている。しかし、はっきりしているのは、このソフトウェアは今後メンテナンスされず、正式に「中止」されていることだ。ソフトウェアという点では敗残者である。
提供:TrueCrypt/SourceForge