Googleは米国時間12月17日、「Google Drive」をアップデートした。Open Document Format(ODF)形式のファイルのインポート、SearchアプリからDrive内にあるファイルの検索、GmailでのGoogle以外の添付ファイルの共有などの機能が加わった。
1つ目として、Googleはドキュメント向けの「.odt」、スプレッドシート向けの「.ods」、プレゼン向けの「.odp」の3種の主要なODFファイル形式のサポートを加えた。ODFは「LibreOffice」などのオフィススイートで採用されており、英国政府は7月、すべてのオフィススイートでODFのサポートを義務づけている。
これまで、Google DriveではODFファイルのアップロードと閲覧は可能だったが、編集はできなかった。Microsoftはすでに、「Office 365」とデスクトップ版Officeスイートの両方でODFをサポートしており、Googleはこれに追いつくことになる。ODFサポートによりGoogleは、ODFを利用するこれら政府機関や組織向けの作業での入札のチャンスが高くなりそうだ。
Googleはまた、Officeとの親和性も強化した。「古いPowerPointプレゼンテーションからの複雑なSmartArtをサポートする。先週のアップデートではWordでの統合されたセルのサポート、PowerPointのスライド番号のサポートなどが加わり、さらにインポート/エクスポートフレンドリーとなった」とGoogleは記している。
2つ目は、Googleが12月16日に発表したiOSとAndroid向けのDriveアプリのアップデートだ。
AndroidユーザーはGoogleアプリからDrive内にあるファイルを検索できるようになった。これにより、音声検索によるファイルの検索などが可能になり、Driveアプリを開いてキーワードを入力するという手間を省くことができる。
iOS向けでは、iOS 8の機能を活用してデータの共有が可能になった。ユーザーはほかのiOSアプリからDriveにコンテンツをアップロードできるようになる。この機能はiOS 8でのみ利用できる。
AndroidとiOS共通の新機能としては、Googleの「My Maps」を利用して作成したカスタムマップへのアクセスと共有が可能になっている。最新機能はiOS向けは利用できるが、Androidは数週間以内にロールアウトとなる。
3つ目として、Gmailとの統合機能により、Driveに保存されているGoogle以外のファイルをGmailで添付ファイルとして挿入できるようになった。ファイル容量は25MBまでをサポートする。これまでの共有リンクの送付と比べると、大規模ファイルの送信体験が改善できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。