持続可能なコンテンツマーケティング戦略を実現する3つのステップ - (page 2)

Loni Stark(Adobe)

2014-12-30 11:15

第2のステップ:参加型で共有可能な手法を駆使し、ユーザー生成型のコンテンツを誘い寄せる

 媒体をメッセージの一部とする:これまでは、オンライン上で専門分野に関するアドバイスを提供していたかもしれませんが、ソーシャルの時代に企業に必要なのは、コメントや共有を重視し、それに何らかのメリットを与えるものとして、人々の好奇心を刺激する会話のきっかけを作り出すコンテンツの種を撒くことです。これはつまり、メッセージの形態を変え、双方向的なコンテンツとすることで、自発的な共有の流れを作り出すものです。

 Pew Research Centerはこのほど、ミレニアム世代(米国で1980年代から2000年代初頭に生まれた10代、20代の若者の総称)の行動や価値観、意見をテーマに詳細な報告書を完成させました。読者を研究に巻き込むため、同研究所では、「あなたのミレニアム世代度は?」というクイズを公開したのです。


 これは、ゲーム形式のコンテンツになっており、訪問者は個人的に調査に関与し、クイズの結果についてはソーシャルプラットフォーム上で友人と共有できました。ソーシャルと親和性の高い形式で、コンテンツのパッケージ化を行うことで、より多くの人々がつながり、コメントを残す結果となり、実際のところ、ピュー研究所では、さらなる研究材料が得られました。

 コンテンツの管理人になる:ソーシャルコンテンツマーケティング戦略では、人々がFacebookのウォールに投稿可能な、興味深いインフォグラフィックスの形式で、比較的少量の情報が使用されることもあります。もしくは、人々の好奇心を刺激する、ちょっとしたアイデアにハッシュタグを付けることで、Twitter上で議論を続けることも可能です。

 クリエイターは管理人に役割が変わり、関連するトピックやフォーラムを特定して、オーディエンスメンバーを、コンテンツに参加するよう導きます。そして、彼らの提供するコンテンツには、これまで以上に豊富なアイデアや会話の起爆剤となる可能性があり、これによって、企業とそのブランドをサポートする一般消費者にとっては、さらなる価値が得られます。

 結局のところ、貴方の企業の商品やサービスを熟知している顧客が、他の顧客の抱えている問題を解決する方法も伝えてくれるわけです。

 例えば、Philipsのウェブサイト「Express Yourself Every Day(毎日あなたを表現しよう)」は、ワンランク上のソーシャルエンゲージメント(社会的関わり)を実現するものです。訪問者は、自身の写真を投稿し、さまざまなスタイルのヒゲを「試着する」ことで、あごひげ、やぎヒゲ、もみあげを伸ばした際のイメージを確認できます。画像は、訪問者のソーシャルネットワーク上で共有し、より多くの人々の参加を促すことができ、コミュニティのほかのメンバーは、彼の新たな見ばえについて品評できます。

 ここで注意すべき点は、コミュニティについて大まかで抽象的な質問をしないことです。そうではなく、人々にとってハードルの低い具体的で関連性のあるトピックに焦点を当てるべきです。

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