長期国債より日本株が割安な理由

ZDNet Staff 2015年01月06日 11時45分

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 長期国債より日本株が割安という、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト、窪田真之氏の見解を紹介する。

 長期国債と日本株、どちらの投資魅力がより高いか。1月5日時点で、新発10年国債利回りは0.32%。これに対して、東証一部の配当利回り(加重平均)は1.75%だ。私は、日本株の方が、投資価値が高いと考える。

 もちろん、株の配当利回りは確定利回りではない。株価が短期的に大きく下がったり上がったりすることもある。それでも私は日本株は割安であり、価格変動のリスクを負って投資していく価値があると判断している。

(1)かつて長期金利5%の時、日本株配当利回りは1%もない。

 1993年にさかのぼると、長期国債が割安で、日本株は割高であったことが明瞭だ。当時は、株の配当利回りは1%もない。この時、長期金利は5%あった。


東証一部配当利回りと長期金利推移:1993年5月~2015年1月5日(東証一部配当利回りは加重平均、長期金利は10年もの新発国債利回り 楽天証券経済研究所が作成)

 1993年に10年国債を買えば、10年間で50%の利回りを確定できた。それでも、当時5%の国債利回りに魅力を感じた投資家はあまりいなかった。なぜか。今では信じられないことかもしれないが、当時は、まだインフレ期待が高かったのだ。1970年代の石油危機の時に、インフレ率が10%を超えた時の記憶もまだ残っていた。当時は「インフレは必ず復活する。高インフレ復活を前提とすると利回り5%程度の国債では魅力ない」と考えた人が多かったのだ。

(2) 今は長期国債や銀行預金より日本株の利回りの方が高い

 今、10年国債利回りがついに0.32%まで下がり、株の配当利回りは1.75%まで上昇しました。利回りで比較すると、長期国債や銀行預金よりも、日本株の方が高い時代になった。


東証一部配当利回りと、10年国債・3年定期預金利回り比較 (注)定期預金利回りは三井住友銀行のスーパー定期(3年)

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