今週の明言

ライバルに対抗意識を燃やすIBMのクラウド事業

松岡功

2015-01-09 12:00

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、日本IBMの小池裕幸 執行役員と、富士通エフサスの今井幸隆 代表取締役社長の発言を紹介する。

「2015年はパブリッククラウド市場で先行する2社に追いつきたい」
(日本IBM 小池裕幸 執行役員)


日本IBM 小池裕幸 執行役員

 日本IBMが先ごろ、米IBMがグローバルで展開しているIaaS「SoftLayer」向けのデータセンターを国内で初めて東京に開設したと発表した。小池氏の冒頭の発言は、その発表会見で、2015年の同社のクラウド事業における抱負として語ったものである。

 小池氏は「SoftLayer東京データセンター」の開設について、「業務データを国内に保持する必要性や自社IT基盤とのハイブリッド利用、日本語でのサポート強化といった観点から、国内にデータセンターを設置してほしいという日本企業のお客様の要望を非常に多くいただいていた。今回の東京データセンター開設によって、そうした要望に全て応えることができるようになった」と説明した。

 今回開設した東京データセンターは1万5000台のサーバを備え、ベアメタルサーバや仮想サーバ、ストレージ、ネットワークなどSoftLayerのクラウド基盤の全サービスを提供。IBMのプライベートネットワークと、グローバルに配置されたSoftLayerのデータセンターやネットワーク接続拠点をシームレスにつないでいる。

 これによって、顧客企業は東京データセンターを利用できるだけでなく、セキュアなグローバル高速ネットワークを活用することで、東京と他国データセンターとの連携を容易に実現できる。例えば、システム間の連携やバックアップの設置、グローバルな開発システムの構築などが迅速かつ容易になるとしている。

 発表会見のさらに詳しい内容については関連記事を参照いただくとして、ここでは質疑応答で筆者が尋ねた質問と、それに対する小池氏の回答を記しておきたい。質問は「競合他社とのバトル状況を踏まえて、IBMのクラウド事業における2014年の手応えと2015年の抱負」についてだ。同氏は次のように答えた。

 「日本でのSoftLayerの顧客はすでに1000社を超え、ビジネスパートナーも160社に達した。その意味では、2014年は非常に手応えを感じた年となった。その中で特に実感したのは、クラウドを活用してビジネスを拡大したいと考える顧客が急増してきたことだ。多くの顧客がクラウドによるビジネス革新を真剣に考えており、その傾向は2015年にさらに強まると確信している。IBMはそうした顧客を強力にサポートしていきたい」

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