勝者と敗者
どのテクノロジが、そしてどのベンダーがSDS戦争を制するのかを判断するのは現時点では時期尚早だ。しかし、Red Hatが大きくリードしているのは間違いない。
2015年はオープンソース陣営とプロプライエタリなベンダー陣営が入り乱れて企業のSDS予算を奪い合う激しい戦いが繰り広げられる年になるだろう。調査会社のIDCは、2015年にはSDSがストレージ分野で急速に台頭すると予測しており、筆者もその点は疑う余地がないと考えている。こういった状況はデータ量が驚くほどのペースで増加していることによって生み出されている。IDCはクラウドとアナリティクス、モバイル、ソーシャル、セキュリティデータ収集の成長によって1日当たりおよそ25億Gバイトのペースでデータが増えていくと計算している。
手短に言えば、ストレージは革命のまっただ中にあり、その中心がSDSというわけだ。IBMやDataCore Software、FalconStor Softwareといった多くのベンダーが自社のハードウェア用のSDSスタックを提供しているが、企業はハイエンドのストレージにコストをかけないようになってきている。つまり、企業はより安価なCOTSストレージに目を向けているはずであり、そのことによりオープンソースというアプローチにメリットがもたらされるだろう。
インターネットの黎明期に有名になった最初のウェブブラウザを生み出したMarc Andreessen氏は2011年に、ソフトウェアがITの世界を浸食していると述べた。同氏の主張は正しく、2015年にはその浸食がストレージ分野にも及びつつあるのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。