Facebookは米国時間1月14日、「Facebook at Work」をパイロットリリースすると発表した。Facebook at Workによって組織は、仕事仲間同士で連絡をとりあうためのプライベートなソーシャルネットワークを構築することができる。「iOS」および「Android」のアプリストアに表示されている同スマートフォンアプリは、パイロットパートナーのみがダウンロードできるようになっている。
Facebook at Workは、同社のパブリックなソーシャルネットワークサービスから完全に独立しているが、外観、使用性、ツール、機能は同じだ。広告が表示されないなど、元来のFacebookと違う箇所もいくつか存在する。
Facebook at Workのリリースにより、Facebookは同社のソーシャルネットワークが、ビジネスツールとしても使えることを実証しようとしている。多くの企業や組織はFacebookをプロモーションに利用する一方で、従業員による勤務中のアクセスを禁止または制限している。Facebook at Workは、その矛盾を拭い去る可能性がある。
「他者とつながり、協調するために人々がFacebookを使用していることを、われわれは理解している」とFacebookの広報担当者は電子メールで述べた。「われわれは、人々をつなぐのと同じ方法で同僚同士をつなぎたいと思う。Facebookの社内では、何年も前から自社プロダクトを使用しており、この度、一部のパートナーと共にFacebook at Workのテストを開始する準備が整った」(Facebook広報担当者)
Facebook at Workは閉じたネットワークであるため、従業員がオンラインで会話する際に、一般公開するつもりではなかった情報を誤って漏洩してしまうのではないかという企業の不安も解消される可能性がある。
「従業員がFacebook at Workで共有する情報は安全性と機密性が確保され、従業員の個人のFacebookプロフィールとは完全に隔離される」とFacebookは述べた。
Facebookは、新サービスに関するパイロットパートナーからのフィードバックを待ち、同製品の今後の開発の参考にする予定だ。

Facebookはオフィス環境に進出することを目指している。
提供:Facebook
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。