10億人超のユーザーがいるFacebookは、潜在顧客に困っているわけではないが、数カ月前から「Facebook at Work」のアイデアを模索し始めた。これはまさにその名の通りのサービスで、Facebookのオフィス向けバージョンである。疑問なのは、社内ネットワーク上でFacebookの利用を禁止しているにもかかわらず、Facebook at Workをオフィスで使うだろうか、ということだ。
Facebookは米国時間1月14日に、これを社内でのアイデアから製品へと変える、大きな1歩を踏み出した。同社は、Facebook at Workの「iOS」用ベータ版アプリや、「Google Play Store」経由での「Android」向けアプリを公開した。しかし、これを素晴らしいアイデアだと思っても、慌ててアプリを入手しようとする必要はない。これらのアプリは、選ばれた少数のベータテスター限定で公開されているからだ。
このFacebookの新バージョンは、あなたが大好きか、または大嫌いか、あるいはその両方である、既にご存じのFacebookと見た目も機能もよく似たものとなる。これには、イベント機能、メッセージング機能、ニュースフィード機能がある。しかし、あなたが既に知っているFacebookとは異なり、広告は表示されず、さらには、会社のユーザーデータを追跡することはないとFacebookは約束している。
Facebook at Work用に別のIDとパスワードを持つことができる一方で、個人用アカウントを使うこともできるようになる。Facebook at Workに投稿した内容は、個人用アカウントには表示されないが、個人用のデータや投稿の一部が仕事用アカウントに表示される可能性はあるようだ。
Facebook at Workは、ほとんどのFacebookユーザーがあまり使用しない「Facebook Groups」機能も有効に活用する。自分のグループを作成して、家族との懇親会の計画から、次期製品をリリースする方法まで、あらゆることを共有できるこの機能は、Facebookでずっと前から提供されている。Facebookは2014年11月、Facebook GroupsアプリのiOS版とAndroid版もリリースして、プロジェクトチームや同僚、友人とさらに簡単にコミュニケーションをとれるようにした。
まだ謎に包まれているFacebook at WorkアプリでFacebook at Workが具体的にどのように機能するのかは分からないが、Facebook at Workが何を目指しているのかは、何となく伝わってくる。Facebookはしばらく前から社内でFacebook at Workを利用している。Fortuneは6月、FacebookがFacebook at Workをどのように利用しているのかを紹介する記事を掲載した。