拡大するリモートワーク革命--新しい働き方の10のメリット - (page 2)

Nick Hardiman (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-01-23 06:00

5. 動きの速い新しい職場が新たな仕事を生む

 新しい働き方を認めると、組織には新しい役割が必要になる。「人事部、IT部門、不動産および施設管理部門と、『ワークプレイスディレクター』のような職種の間で連携が活発になっており、この動きの速い新しい職場を実現している」(Adams氏)

6. リモートワーキングは選択肢を提示する

 PowwownowのマーケティングディレクターであるRobert Gorby氏によると、リモートワークは選択肢を与えるという。「選択肢は非常に重要だ。新しいテクノロジが登場したからといって、一定の働き方を強制すべきではない」(Gorby氏)

7. リモートワーカーの満足度向上が企業の利益につながる

 オフィスで勤務する日、昼休みに昼寝をしてストレスを解消する時間を取れるだろうか。そう、不可能だ。「重要なのは、人々の生活の性質に合わせることだ」(Swan氏)

8. リモートワーカーの方が真剣に仕事をしている

 NationwideのWilkinson氏は次のように述べる。「真夜中に近い時刻にチームのメンバーたちとツイートをしていると、彼らは『仕事をすること』以上の何かを体験していることを強く感じる。これまでと異なる方法で仕事に取り組んでいるのだ」

9. リモートの仕事場はオフィスより優れている

 J.K. Rowling氏が地元のカフェで「ハリー・ポッター」の多くを執筆したことは、よく知られている。今ではオフィスワーカーも、ある程度そうしたことができるようになった。「フレキシブルワーキングは、オフィスと自宅の二者択一ではない。もっと設備の整った場所が自宅の近くにあるかもしれない」。オフィス設備を提供するRegusでグローバル事業担当ディレクターを務めるCelia Donne氏はこのように述べた。

10. 通勤には悪い面がある

 始業前ですら、在宅勤務者は物理的に通勤する同僚より有利な立場にいる。英国家統計局によると、「平均すると、通勤者は非通勤者に比べて、人生に対する満足度が低い。自分の日々の活動に価値があるという気持ちも弱いほか、幸福度が低く、不安が大きい」という。通勤する人が減ればカーボンフットプリントも縮小するため、環境保護運動家も喜ぶだろう。

今後も続くトレンド

 リモートワーク革命は何年も前からさまざまな業界で起こっており、今も続いている。フレキシブルワーキングは既に定着したが、リモートワーキングは今も拡大し続けている。フレキシブルワークを扱うオンラインジャーナルFlexibilityの編集者であるAndy Lake氏によると、英ビジネス・イノベーション・職業技能省の調査で、90%以上の企業が何らかのフレキシブルワーキングを導入していることが分かったが、その大半はフレックスタイム制やパートタイム勤務で、在宅勤務ではないという。今後、上司を説得して在宅勤務を認めさせる社員が増加し、パーティションで区切られた作業スペースが並ぶ旧式のオフィスから、さらに多くの社員が姿を消すことになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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