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「謎のソフトは非搭載」のGNU/Linuxノート「Librem 15」、クラウドファンディング成功

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2015-01-23 12:59

 オープンソースプロジェクトにフォーカスしたクラウドファンディング/電子商取引企業であるCrowd Supplyのサイトで、初の純粋なフリーソフトウェアノートPCとなる「Purism Librem 15」のための資金調達が進んでいる。これはKickstarterのようなクラウドファンディングプロジェクトであり、「カーネルやOSはもちろん、いかなるソフトウェアプリケーションにも謎のソフトウェアが含まれていない世界初のハイエンドノートPC」を開発するために25万ドルの資金獲得を目指していた。そして、米国時間1月21日時点で26万ドルを少し超える額を調達している。

 Librem 15を開発するPurismは、署名されていないBIOSコードの動作を可能にしたIntel製CPUの搭載を約束している。これによりPurismは将来的に、デジタル署名されたプロプライエタリなBIOSバイナリを、フリーソフトウェア版のもので置き換えられるようになると期待している。


 Purismは「Librem 15では、搭載しているLinuxカーネル内でバイナリブロブ(ソースコードが完全に公開されていないバイナリ)を必要としないようにするという明確な基準でハードウェアを選択している。Linuxがプリインストールされた他の製品すべてではLinuxカーネルにバイナリブロブが含まれている」という理由で、Libremが競合製品よりも優れていると主張している。

 またPurismは、「Librem 15は、コンピュータ製造の根本的な変革に向けた最初の具体的な1歩だ。われわれはユーザーの権利というものを信じており、BIOSやコンポーネントのファームウェアをフリーなものにするためにさらに努力を続ける」とも述べている。

 Purismは、Intelのチップセット上でLinuxを動作させるために必要不可欠となる「Intel Firmware Support Package(FSP)」と「Intel Management Engine(ME)」のオープンソース化をIntelに求めてきているものの、いまだにこのコードにはアクセスできていない。

 Librem 15は、解像度が1920×1080ピクセルの15.6インチ画面と、3.4GHzのクアッドコアプロセッサ「Intel Core i7」、「Intel Iris Pro Graphics 5200」、4GバイトのRAM 、500Gバイトのハードディスク、802.11n Wi-Fi、720p対応ウェブカメラ、そして・・・プロプライエタリなファームウェアの搭載を予定している。またOSとしては「Purism 64bit GNU/Linux」を搭載する。このOSは「Ubuntu Linux」をベースにした「Trisquel GNU/Linux」に基づいている。

 Librem 15の心臓部には、その目標通りフリーなソフトウェアが搭載されているものの、一部にプロプライエタリなコードが残されたまま出荷される。それでもLibrem 15は2015年4月に最初の製品が出荷される計画だ。発売時の価格は1495ドルになる予定。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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