MicrosoftがR言語のソフトウェアとサービスを提供するRevoluton Analyticsを買収したことを発表した。R言語は統計的計算や予測分析向けのプログラミング言語。買収金額は公開されていない。
MicrosoftがRevolution Analytics買収を発表したのは1月23日。同社は会計年度2015年第2四半期の決算報告を26日に予定しており、その数日前の買収発表となった。
Revolution AnalyticsはR言語ベースの分析ソリューションの開発と実装のための「エンタープライズ級のプラットフォーム」を提供するベンダーで、買収を発表したMicrosoftのブログによると、大規模なデータウェアハウスやHadoopシステムなどとも連携し、業務システムとの統合も可能という。Revolutionの「Revolution R」は、銀行、金融サービス、製薬企業、コンサルティング、製造、技術企業などで利用されている。
Revolution Analyticsは、「ParallelR」「RHadoop」などオープンソースのR言語プロジェクト開発にも貢献している。Microsoftは今後も、Mac、LinuxなどさまざまなOS上でのオープンソースと商用のRevolution Rのサポートと開発を継続すると同社は述べている。
2013年、Revolution AnalyticsはHortonworksとHadoopで提携しており、RevolutionはHadoopとのデータのインポート/エクスポートを回避すべく、“Hadoop内”で実行できる予測分析技術を開発している。
Revolution Analyticsの開発チームが同日発表したブログによると、同社は無料のR Open Projectのサポートを継続し、サブスクリプションサービス「Revolution R Plus」の技術サポートも引き続き提供する計画だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。