またReutersでは「AppleがChanelやHermesなどと並ぶラグジュアリーブランドとなっている」ことを大きな成功要因として挙げ、「Apple製品は高額だから、せっかく買うなら実店舗で買わないと」という消費者(24歳の公務員)の声も紹介されている。
このReuters記事には、最近紹介することの多いBen Thompsonの見方も引用されている。「長期的には、SamsungよりもXiaomiの方がAppleにとっては大きな脅威だろう。ただし、Appleの戦い方は製品やサービスをさらに差別化することであり、低価格の製品を出してXiaomiと同じ土俵で戦うことはほぼない」というのがThompsonの考え。
この背景には「先進国市場ではiPhoneの支持者が保守層にまで拡がっている。一方、新興市場にはとても技術に明るいけれど、財布に余裕のないアーリーアダプター層がたくさんいる」という認識と思われる(ThompsonはXiaomiのHugo Barraにインタビューして、そういうインドのユーザーの声をBarraがたくさん聞いた、という話を1週間ほど前に自分のブログ記事に書いていた)。
「ブランド品がコモディティ化した時にどうなるのか?」という疑問が浮かんでいるが、ざっと見た限りではそうした点に言及している記事は見つからない。また、Appleというブランド品に飽きた人々の受け皿となりそうな別のブランドもいまのところは思いつかない。
そうしたことで、これらの点については、面白い手がかりを見つけたときに改めて紹介することにしたい。
(敬称略)