Akamai Technologiesが発表した2014年第4四半期のセキュリティレポート「State of the Internet Report(インターネットの現状)」によると、同四半期には分散型サービス拒否(DDoS)攻撃が前年同期比90%増となり、前期比では57%増となったという。また、DDoS攻撃の平均ピーク帯域幅は前年同期比52%増になった。
Akamaiによると、「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)」の増加が、DDoSの脅威に大きな影響をもたらしているという。レポートには、SSDPフラッド攻撃が前期比214%増となり、ある攻撃では106Gbpsの攻撃トラフィックが生成されていたと記されている。
このような記述がなされている一方、同レポートによると攻撃者らはアプローチとして技法よりも力技を好む状況が続いているという。こうした状況には、ウェブの脆弱性の悪用や、悪用可能なインターネット接続機器の増加、ボットネットの構築が荷担している。
また攻撃者らは2014年第4四半期、複数の攻撃ベクタを利用した。同四半期には、DDoS攻撃の44%で複数の攻撃ベクタが利用され、複数ベクタを利用する攻撃の数は前年同期比88%増となった。Akamaiは、DDoS攻撃請け負い市場の拡大により、複数のベクタを利用する攻撃が増加したと述べている。
攻撃を受けた業界の比率では、ゲーム業界が最も高い。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。