バックアップ/リカバリについても、Oracle DBの手法と同じ手法を同じコマンドで実行できる。種類としてフル、差分、累積が利用でき、バックアップ単位もデータベース全体、表領域単位、データファイル単位で可能だという。begin/end backupといったコマンドも同じだ。ツールとしては「Recovery Manager(RMAN)」と同等の「tbrmgr」が提供され、機能差異はスクリプトで対応可能だとした。
高可用性については、RACに相当するTACを提供。ツール・ユーティリティとしては、災害対策機能「DataGuard」に相当する「TiberoStandbyClustering」、SQL実行ツール「SQL*Plus」に相当する「tbsql」、管理ツール「Enterprise Manager」に相当する「tbAdmin」などが提供される。

ユニアデックス サービス企画本部 戦略マーケティング部 マーケティング1室 マーケティングマネージャー 岩竹智之氏
ユニアデックスのサービス企画本部戦略マーケティング部 マーケティング1室 マーケティングマネージャーの岩竹智之氏は、検証結果について、次のように解説した。
「Oracleから他の商用データベース移行時には、スキーマやSQL、データ型、PL/SQLなど多くの相違点がある。移行自体もSQLの変換が必要で、特にPL/SQLは手動で移行しなければならない。トランザクションの仕様が異なるため、アプリケーション側の改修も必要だ。こうした事情を考慮すると、互換性の高いTiberoはデータ移行やアプリケーション移行、ユーザー教育で他データベースへ移行する場合よりもコストの抑止が可能だ」
ユニアデックスでは、24時間365日の保守サービスを提供するほか、協業するシステムインテグレーターやSaaSベンダーへの特定業種向けパッケージへの組み込みなども行う。互換性の検証結果を踏まえながら、3年間で60社への販売導入を目指すことを強調した。