2014年は企業でのタブレット導入進む、PCは反動減--Gfk調査

2015-02-10 17:58

 ジーエフケー マーケティングサービス(GfK)は2月10日、2014年のPC、タブレット市場の調査結果を発表した。

 Windows8/8.1搭載のスレート型情報端末を含むPCは前年比0.3%減の1581万台となった。市場の3割を占めるリテール市場は数量前年比1%減の506万台。個人向けのPC需要はスマートフォン、タブレット端末の普及に伴い長期的には減少傾向としたが、Windows XPサポート終了が買い替えを喚起し、大幅に落ち込むことはなかったという。

 市場の4割を占めるリセラー市場は2013年後半以降XP搭載PCのリプレース特需に沸いたが、2014年下半期にはその反動減のため、通年では数量前年比2%減となった。リテール市場、リセラー市場ともに平均価格が9%上昇し、数量では減少したものの金額ベースではそれぞれ前年から8%増、7%増となった。

 画面サイズ5.6インチ以上、iOSやAndroidなどを搭載するタブレット端末は前年比17%増の635万台。市場の6割弱を占めるリテール市場は前年比9%増の363万台となった。家電量販店の店頭販売がマイナス成長となる一方、ネット販売や携帯電話専門店での販売は拡大した。携帯電話専門店は取り扱いブランドとモデルが増え、数量前年比37%増を記録した。

 画面サイズ別にみると、2013年に拡大した7インチクラスは、スマートフォンの大画面化や8インチクラスのモデル拡充などにより、数量構成比で前年から13%ポイント減少し46%だった。

 法人市場は新規導入企業の増加に加え、買い替えや買い増し需要も生じており、リテール市場を上回る成長となった。

 PCとタブレット端末と合わせた販売台数は前年比4%増の2216万台。タブレット端末の数量構成比はリテール市場では前年の39%から41%、リセラー市場では6%から8%へといずれも上昇したため、全体では26%から29%へ拡大したという。

 調査は、全国の有力家電やITの取扱店、総合ネット通販などからPOS データなどを収集し、統計的な手法に基づき全国市場規模相当に拡大推計した。


PCとタブレット市場規模の推移(単位:万台、Gfk提供)

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