ジーエフケーマーケティングサービス(GfK)は2月10日、2014年のテレコム市場の調査結果を発表した。2014年の携帯電話は前年比4%減の3314万台と2年連続のマイナス成長となった。
販売台数の78%を占めるファブレットを含むスマートフォンが2579万台と前年並みの販売台数にとどまったことが影響したという。
背景にはフィーチャーフォンからスマートフォンへシフトするユーザーが減少していることやスマートフォンの買い替えサイクルが長期化していることなどがあると説明する。
2014年7~8月に18~69歳の男女832人へのインターネット調査では、スマートフォンの使用者は全体の半数を超えたが、20代の74%がスマートフォンを使用していることに対し、60代は23%にとどまるなど、年代間の格差が大きかった。
SIMフリースマートフォンは携帯電話販売台数の1%未満とした。データ通信端末はテザリングの普及によるマイナス影響が底を打ちつつあることや、端末のスペックが向上されたことにより、前年比14%増の242万台となったという。
調査は、全国の有力家電やITの取扱店、総合ネット通販などからPOSデータなどを収集し、統計的な手法に基づき全国市場規模相当に拡大推計した。
携帯電話市場の推移(単位:万台、Gfk提供)