Snover氏は先週、MicrosoftはWindows Serverの次期リリースによって、何がクライアントで何がサーバなのかをさらに明確に示すべく取り組む意向であるとも述べている。ユーザーはサーバの上にクライアントをインストールできるようになるという。Microsoftの幹部陣が先ごろ約束したように、Microsoftは同社のサーバとWindows Server 2016のクラウドに最適化されたサーバについて、コンテナのサポートを追加する予定だ。
Snover氏は、「2種類のコンピュートコンテナを用意する。1つはアプリケーションの互換性を実現するためのもので、もう1つはクラウドに最適化されたコンテナだ」と述べた。前者はコンテナ内のサーバで、後者はクラウドに最適化されたサーバの一部だという。こうしたコンテナの詳細は、4月下旬のBuild 2015カンファレンスと5月上旬のIgniteカンファレンスで発表される予定だとSnover氏は述べた。
Microsoftは2014年10月、コンテナの構築、実行、連携に必要なオープンソースのランタイム「Docker Engine」をWindows Serverの次期バージョンでサポートすると発表した。Windows Server向けの新しいDocker Engineの開発は、Dockerのオープンソースプロジェクトとして実施され、Microsoftはアクティブなコミュニティーメンバーとしてプロジェクトに参加する。
さらに、MicrosoftはAzureのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)アーキテクチャの発展にも取り組んでおり、マイクロサービスに近いモデルに移行しようとしている。
Microsoft関係者は先ごろ、Windows Server 2016の次のパブリックプレビューは2015年春に公開予定だと述べた。筆者は、「System Center Next」の2つ目のパブリックプレビューも同じ時期に公開されるのではないかと予想している。というのも、MicrosoftはSystem Center Nextの最初のパブリックプレビューを2014年10月1日に公開しており、同じ日にWindows Server 2016の最初の(そして現在のところ唯一の)パブリックプレビューが公開されたからだ。
Snover氏は、このところWindows ServerチームとSystems Centerチームは統合が進んでおり、より多くのことを共同で計画するようになっていると述べた。また、Microsoftは両チーム内において、社内「オープンソーシング」を推し進め、開発者がプラットフォームをまたいでコードを確認し、コードのチェックインやチェックアウトを行えるようにする計画だという。
Snover氏はITプロフェッショナルに対し、Windows Server 2016の発売より前に「適切な製品を購入」するよう助言した。ITプロフェッショナルは、リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)をサポートするネットワークインターフェースコントローラ(NIC)を購入してSMB3に対応し、トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)の普及が進めば、TPM搭載サーバを検討する必要がある。また、完全なリモート管理を行えるようにそれらを確実にセットアップし、次に来るものに備えて「PowerShell」での自動化をサポートしなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。