Googleは「Google Chrome」において2016年の早い時期にネットワーク通信のオープンプロトコルであるSPDYのサポートを終了する計画だ。SPDYの代替としてHTTP/2のサポートを予定している。
GoogleのマルチプレキシングマネージャーであるChris Bentzel氏と、HTTP/2のイネーブラーであるBence Béky氏は米国時間2月9日、同社ブログへの投稿で、GoogleはHTTP/2のサポートを、今後数週間のうちに「Google Chrome 40」のアップデートバージョンから開始する予定だと述べた。
Googleは、HTTPよりも高速なウェブプロトコルの策定を目的として、2009年にSPDYプロトコル関連の作業を開始した。
Googleは2010年にリリースした「Google Chrome 6」以降、SPDYをサポートしてきている。また、その他のウェブブラウザやウェブサービスでは、Mozillaが「Firefox 13」から同プロトコルを採用しており、Twitterは2012年からサーバ上で、Facebookも2013年からサーバ上で同プロトコルを利用可能にしている。
とは言うもののBentzel氏とBéky氏は9日のブログ投稿で、ハイパーテキスト転送プロトコルの次期バージョンであるHTTP/2は「標準化への道を順調に進んでいる」という点と、SPDYのほとんどのメリットはHTTP/2にも存在している点を記している。
Googleはまた、ChromeにおけるSPDYのサポート終了と同時に、Transport Layer Security(TLS)の拡張仕様であるNext Protocol Negotiation(NPN)をApplication-Layer Protocol Negotiation(ALPN)に置き換える準備も進めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。