編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit 2020」開催します!
新着記事まとめ:エッジコンピューティング

ファナック株急騰が意味すること--自社株買い実施企業に注目

ZDNet Japan Staff

2015-02-13 10:57

 2月12日の日経平均は、一時1万8000台に乗せたが、引けは、前日比327円高の1万7979円だった。一時1ドル120円台まで円安が進んだことが好感された。楽天証券経済研究所、チーフストラテジスト窪田真之氏は、今後、日本の景気・企業業績の回復色が少しずつ強まっていくと判断しており、引き続き、日本株は買い場とだという。

 ただし、日本時間で13日午前7時30分に、1ドル119.10円まで円高が進んでおり、今日の日経平均は上値が重くなる可能性がある。

 さて、今日は、10日、12日と2営業日続けて大幅高となったファナック(6954)株について解説しよう。

ファナック(6954)が、米投資ファンド「サード・ポイント」の株取得ニュースで急騰

 米サード・ポイントがファナック株を取得し、自社株買いを求めていることが、同社が投資家向けに出した書簡で明らかになった。この話が一部報道で市場に伝わったのは10日で、この日、ファナック株は720円(3.6%)高の2万755円と上昇した。 サード・ポイントによる株取得の話は、11日(祭日)の日本経済新聞朝刊でも報道された。これを受けて12日、ファナック株は1290円(6.2%)高の2万2045円と続伸した。

 報道によると「サード・ポイントは、2014年10~12月期にファナック株を購入したと表明しているが、株数は明らかにしていない。同社は書簡でファナックについて、「株主価値のために何もしない不合理な資本構造を持つ」と指摘、1兆円規模の手元資金を有効活用するため、定期的な自社株買いをするよう求めた」。

サード・ポイントの主張は妥当

 サード・ポイントの話を聞いて「また、グリーディーな(欲深い)ファンドが株主権を振りかざして、日本企業に不当な要求を突きつけるようになった」と感じた人がいたかもしれない。2005年ごろ、「村上ファンド」など短期的な利益をねらって会社を食い物にするような要求を繰り返したファンドが多かったことは、まだ記憶に新しいところだ。

 ただし、あのころの投資ファンドのグリーディーな要求と、今回のサード・ポイントの要求は、まったく質の異なるものだ。今回のサード・ポイントの主張は、きわめて妥当と考えられる。ファナックに対して、日本中の多くの機関投資家が感じていたことを、サード・ポイントは代弁しているにすぎない。

 2014年末時点のバランスシートを見ると、ファナックは、8236億円の現預金を保有していることが分かる。総資産1兆3439億円の61%が現預金という極端なバランスシートだ。借入金はなく、自己資本比率は89%だ。

 借金の返済を終えた日本企業が、株主への利益配分を強化するために増配や自社株買いを行うようになってきた今日、8236億円ものキャッシュをただ寝かせているファナックの存在は目立つ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]