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オープンAPIの設計と展開を行う前に--検討すべき5つの課題

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-02-20 06:30

 このところ、オープンAPIの役割と価値に関する議論が盛んになっている。オープンAPIの目的は、組織のデータやサービスをより広範なユーザーに届けることだ。ESPNなど、一部の著名企業は一般公開していたオープンAPIの提供終了を発表したが、その一方で、自社のAPIによって新たなビジネス機会を創出することに力を入れる企業もある。

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提供:Joe McKendrick

 どんなソフトウェアやサービスでも同じことだが、自社で設計して外の世界に提供するつもりのオープンAPIについては、ビジネスにおける目的を慎重に検討する必要がある。あらゆるオープンAPI実装が、ビジネス上の価値を指針としなければならない。

 AxwayのバイスプレジデントでAPIとID管理の革新を担当するMark O'Neill氏は先ごろ、ProgrammableWebへの投稿で、これらのサービスを一般に提供することの価値を判断する際に検討すべき重要な問題をいくつか提示した。

 対象ユーザーは誰なのか。API設計者は自分のサービスの最終的な利用者を理解する必要がある、とO'Neill氏は言う。同氏によれば、通常、APIを採用する可能性が高い開発者は、「LSUD(不特定多数の無名の開発者)とSSKD(少数の著名な開発者)」の2つのグループに分類されるという。さまざまな用途に対応する要求/応答モデルを採用したパブリックAPIはLSUDに最適で、プライベートAPIはSSKDに最適だ。

 ビジネスモデルと業界の相性は良好か。ほぼすべての業界が何らかのオープンAPIを既に使用しているか、使用を計画しているように思える。O'Neill氏は、Gartnerが先ごろ示した「2016年までに、B2Bコラボレーションの50%にAPIが利用されるようになる」との予想に言及した。難しいのは、業界ごとにアプローチや要件が異なることだ。規制に関する要件が厳しい業界もあれば、動きが速い業界もある。

 得られるものと課題について検討したか。APIイニシアチブには、費用便益分析を行うべきだ。しかしO'Neill氏は、これは不正確な科学だと警告する。「パブリックAPIを公開し、市場の反応とニーズの発展を確認してみないと、パブリックAPIのメリットを判断するのが難しいケースもある」と同氏は言う。とはいえ、「APIの開発とサポートのコストは(もちろん法的コストも)、小さくない」と付け加えている。APIは「スタンドアロン製品と同じように扱う」べきだと同氏は忠告する。

 APIのROIはどう算出すればいいのか。費用便益分析と同様、APIのROIもまだ正しい算出方法が確立されていない。「APIのROIの算出は単純な計算ではなく、APIの価格(多くの場合、無料で提供される)から自社の事業戦略に及ぼす影響まで、あらゆることを考慮する必要がある。たとえば、新市場への参入や、新しい販売業者の採用にかかる時間の短縮に役立つのか。パートナーとのより効果的なコラボレーション、新しいビジネスモデルの確立に寄与するのか」(O'Neill氏)

 パートナー戦略はどうなっているのか。オープンAPIは、パートナーエコシステムやサプライチェーンへのサービスの強化に役立つこともある。強力で親密なパートナーネットワークを持つ企業には、プライベートAPIの方が合っている。一方、多数の消費者と直接関わる企業の場合は、さまざまな用途に対応するパブリックAPIの方が適している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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