編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方

注目される銀行株--財務も収益力も改善 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2015-02-19 10:41

銀行株の上昇は継続するか

 相場は気まぐれで予想は難しいが、窪田氏は、今しばらく銀行などバリュー株優位の相場が続くだろうという。特に、3メガバンク(三井住友FG、三菱UFJ FG、みずほFG)は上値余地が大きいだろうという。

 金利低下で国内の預貸金利ざやは縮小しているが、3メガ銀行は海外など長期的に成長が期待される分野も出てきている。堅実経営で収益水準は高いことが、第3四半期(10~12月)の決算発表で改めて注目された。

銀行業界の収益環境

 日銀の異次元金融緩和によって、長期金利(10年もの新発国債利回り)は、一時0.2%まで低下した。長短金利スプレッド(長期金利と短期金利の差)が小さくなってきていることは、銀行業界全体にとって深刻な問題だ。

 長短金利のスプレッドが縮むことによって、預貸金利ザヤに一段と縮小圧力がかかるからだ。ただし、足元、長期金利は反発している。18日は0.41%まで反発した。2月に入ってから長期金利が反発したことが、銀行株が買われるきっかけとなった。

 日本の銀行は、1990年代は不良債権に苦しみ財務が悪化していた。ところが、今は財務も収益力も改善し、堅実経営で評価できるようになった。2014年は人気の蚊帳の外だったが、ようやく堅実経営の割安な株価が評価される局面になってきたようだ。

3メガ銀行には、成長の芽も出ている

 3メガバンク(三井住友FG、三菱UFJ FG、みずほFG)には、新たな成長の芽も出てきている。以下2分野は、将来が期待されるところだ。

  1. 海外事業を拡大:アジアの地場銀行への買収、出資を積極化して、海外での事業拡大を図っている
  2. ノンバンク業務を拡大:証券・リース・消費者金融などノンバンク業務を拡大し、ユニバーサルバンクとして成長を目指している。消費者金融業務は、ようやく過払い利息の返還請求がピークアウトして、利益が回復する局面に入りつつあると考えられる

 欧州の銀行は今、不良債権問題で苦しんでいるが、日本の3メガ銀行は、財務内容が安定し、攻めの経営に転じつつある。欧米やアジアで業務を拡大するとき、財務内容で優位に立っていることを生かせるようになってきている。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]