Oracleは米国時間2月19日、同社のビッグデータ製品ポートフォリオに、視覚化ツールと、「Hadoop」をより幅広く利用できるようにするレプリケーションアプリケーションを追加することを発表した。
同社のビッグデータおよび高度分析担当バイスプレジデントのNeil Mendelson氏は、Oracleの計画はHadoopのような破壊的テクノロジをより幅広いエンタープライズ製品に統合していくことだと述べている。Mendelson氏によれば、Oracleのビッグデータ戦略は複数の情報源を対象とする分析ツール群を中心としている。
Oracleはこれによって、いわゆるデータレイク(複数の情報源からの情報をプールする場所)のフロントエンドを提供することを狙っている。
主な追加機能とアップデート項目は以下の通り。
- 「Oracle Big Data Discovery」。Mendelson氏はこれを「Hadoopの視覚的な顔」と呼んでいる。これはアナリストとデータサイエンティストが視覚化ツールを使ってデータを素早く発見し、探索できるようにすることを狙ったもので、データレイクを探索する際のツールとなる。Big Data Discoveryはデータを分類し、情報の行や列、構造、相関を見つける。
- 「Oracle Big Data for Golden Gate」。Golden Gateは、リアルタイムでデータのレプリケーションを行うための製品だ。今回、HDFS、Flume、Hive、Hbaseなどのフォーマットを使用してHadoopにデータをレプリケーションできるようになった。Golden GateはTeradata、NoSQL、およびその他のデータストアからのデータのレプリケーションを行うことができ、これらをHadoopでも利用できるようになる。
- 「Oracle Big Data SQL」。今回のリリースでは、性能の向上に焦点を当てている。
- 「Oracle NoSQL Database」。プログラマーの生産性を向上させるため、RESTベースのAPIが追加された。また、データのプログラムによる操作も追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。