6. 利用されてはいけない
柔軟なスケジュールで働いているからといって、家族や友人に利用されてはいけない。厳格な境界線を設けよ、と言っているわけではない。だが、これは自分自身の責任となる。配偶者や子供、友人のせいで気が散って、その日に終わらせるべき仕事を完了できないのなら、「ノー」と言うべきだ。家族や友人の頼み事には応じてしまいがちである。しかし、結局のところ、それらの頼み事のせいで仕事を完了できないのなら、自分が利用されるのを許してしまった、ということになる。(特に配偶者もずっと家にいるのなら)早い段階で何らかの境界線を設けておくことが非常に重要だ。
7. (必要なら)仕事着に着替える
仕事着に着替えなければ、仕事ができないという人もいる。筆者のように、一日中パジャマ姿で働いても、社会の生産的なメンバーの一員であるという人間もいる。しかし、そうした「ゆるいパンツ」を着たまま一日を過ごす人は、1つ注意すべきことがある。パジャマで過ごす時間が長くなればなるほど、まともな服を着て社会に出て行くのが難しくなる、ということだ。気がついたら、10歳の子供のように「アイアンマン」のパンツをはいて、Targetに買い物に行くようになっているだろう(恥ずかしいことだ)。カーキパンツとボタンダウンシャツがもたらすおなじみの規律が必要な人は、毎日そういう格好をするといい。実際に決められた習慣が必要な人は、決まった時間に起床してシャワーを浴び、着替えを済ませて仕事部屋に入り、ローファーと最高のカジュアルフライデーの服装という快適な格好で日々の仕事に取りかかろう。
8. データセキュリティに気を配る
これを完全に実践するのは難しいことだ。オフィスで働いているときは、勤め先の企業があなたのデータのセキュリティを守る義務を負う。しかし、在宅勤務をしている場合、それが当てはまらない場合もある。フリーランスや契約労働者は、自分だけが頼りだ。したがって、予防措置を講じて、データの保護とバックアップを行う必要がある。機密性の高いクライアント情報を扱っている場合、このことは特に重要だ。ネットワークプロバイダーが提供するルータとモデムだけに頼ってはいけない。データを暗号化して、ネットワークに接続されていないマシンで保管しよう。詮索好きな他者からデータの安全を守るために、あらゆる手段を講じる必要がある。クラウドサービスを利用しているのなら、必ず「Boxcryptor」などを利用してクラウドデータを暗号化しよう。
9. 適切な機器を揃える
ノートPCやタブレット、デスクトップ、プリンタなどの提供を支えるIT部門予算が、あなたにはないかもしれない。フリーランスや契約労働者は、すべて自分で負担する必要がある。在宅勤務者は、仕事に必要な機器を必ず揃えなければならない。仕事を完了するために必要なテクノロジがない、という状況が発生したら、必要なものを購入しよう(課税控除対象になることもある、ということを覚えておこう)。仕事に必要なものを購入するのをためらってはいけない。マシンが円滑に動作し、プリンタにインクが充填された状態を維持しよう。「やりくり」しなくても仕事を完了できるように、必要なすべてのものを手元に揃えておこう。
10. 将来に備える
これはさまざまな要素に当てはまる。最も大切なのは、納税のために、きちんとした書類を残しておくことだ。必要経費として計上したい出費がたくさんあるはずだ。会計士と相談して、必要なものを正確に把握しよう。さらに、(フリーランスと契約労働者は皆、このことを理解されていると思うが)万が一事業が暗礁に乗り上げた場合に備えて、十分な金額を貯金しておこう。在宅勤務(特に企業というセーフティネットがない場合)は安定性という点で、通常の雇用形態よりも少し劣ることがある。将来に備えることで、自分の将来を確かなものにすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。