Hewlett-Packard(HP)は米国時間2月24日、株式取引終了後に2015会計年度第1四半期(1月31日締め)決算を発表した。全てが狙い通りとはいかなかったようだ。
同社の報告では、純利益は14億ドル(1株あたり73セント)だった。
非GAAPベースの1株あたり利益は92セント、売上高は前年同期比5%減の268億ドル。
アナリストらは、1株あたり利益を91セント、売上高を273億4000万ドルと予測していた。
売上高が減少し、アナリストの予測に届かなかったものの、最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏は今回も「HPの再建は順調に進んでいる」と強調した。
「当社は主要事業の全てで営業利益率を増加させ、イノベーションへの投資も増やした。ポートフォリオの主要分野や、会社分割の作業も順調だった。第2四半期に向けて、当社の前進は続く」(Whitman氏)
部門別の売上高を見ると、状況はそれほど良くはない。
サーバやストレージ、ネットワークソリューション事業にまたがるエンタープライズグループは、前年同期比で横ばいの売上高を維持した。一方ITおよびアウトソーシングを担うエンタープライズサービス部門の第1四半期の売上高は、前年同期比で11%減少した。
金融サービス、プリンティングサービス、ソフトウェアサービスは前年同期比でいずれも10%未満の減少、パーソナルシステム(デスクトップおよびノートPC)は横ばいだった。
アナリストらは現在の第2四半期について、1株あたり利益を96セント、売上高を267億8000万ドルと予測している。
しかしHPは第2四半期の1株あたり利益を84~88セントとする、弱気の業績見通しを発表した。
通期の1株あたり利益については、同社は3.53~3.73ドルの間と予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。