データ増やサイバー攻撃でバックアップ手法に限界も--デルが語る保護技術トレンド - (page 3)

末岡洋子

2015-03-05 08:32

--014年11月のソニーピクチャーズへのハッキングなど、サイバー攻撃やデータ流出事件が増えている。なにか教訓はあるか。

 Roscoe氏暗号化の重要性を挙げたい。データ保護にあたって暗号化は鍵を握る技術で、Dellでは重複排除したデータにさらに暗号化することで、さらなる保護レイヤーを作成できる。これは非常に強固なセキュリティ対策となる。

--Dellの差別化は。

 Roscoe氏1つ目として、Dellの強みは、複雑なものをシンプルにするということにある。データ保護分野でもこれを実現し、複雑な技術ソリューションを顧客が容易に簡単に実装、管理できるようにする。さらには、環境の変化や拡大に合わせて拡張できるようにする。

 これらはロードマップを作成する際に重視していることの1つであり、特にわれわれが得意とする中規模向けでは、基本的なITスキルセットで利用、管理できるように意識している。さらに、これを補完するものとして、営業スタッフ、プロフェッショナルサービスチームも層を厚くしている。

 Davis氏具体的な例として、ウィザード形式の活用がある。設定だけでなく、製品の特徴や機能を顧客に伝える方法としても優れているためだ。

 Roscoe氏2つ目は、製品ポートフォリオ。小規模企業からエンタープライズまであらゆる規模に対応し、アプリケーション、仮想化、クラウドとさまざまなソリューションもそろえる。顧客は自社に最適なソリューション、かつコスト効率に優れ使いやすい製品を選ぶことができる。

 Dellはサーバ、ストレージ、PC、タブレットとエンドツーエンドを強みにしており、今後データ保護ソフトウェア技術とサーバ事業、クライアント事業との連携や統合も強化していく。われわれのすぐれた技術を意味あるところで統合して、顧客のニーズや課題解決に応じていく。これは大きな差別化となることだろう。


左から、デル・ソフトウェア代表取締役社長の中村共喜氏、
Dellデータ保護ソリューション担当ジェネラルマネージャーのBrett Roscoe氏、
同製品開発担当ディレクターのPaul Davis氏。
AppAssureは「日本でも好調だ」と中村氏

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