アスラテックは3月2日、ロボット制御マイコンボード「V-Sido CONNECT」リリース候補版である「V-Sido CONNECT RC」を3月9日からリリース候補版である「V-Sido CONNECT RC」を3月9日から、開発者向けに50個限定で販売すると発表した。税抜価格は9800円。アスラテックが直販する。
V-Sido CONNECT RCは、アスラテックのロボット制御システム「V-Sido OS」の一部機能をマイコンに書き込んだ電子基板製品。V-Sido CONNECT RCを利用することで、リアルタイムの二足歩行機能や、倒れにくい安定性など、V-Sido OSの特長を備えたロボットを開発できるという。
V-Sido CONNECT RCはPCなどを使ってロボットのモータを制御できる。開発者は、PCなどの制御用機器からV-Sido CONNECT RCに制御命令を送るプログラムにより、ロボットを動かすことが可能。ロボットの複雑な運動学計算や複数のモータの連係処理をOSが担い、開発者はロボット制御の専門知識がなくてもロボットを動かせるようになるという。また、JavaScriptなどスクリプト言語でもロボットを制御できるため、ウェブなどの開発者が容易にロボット開発に参入できるとしている。
V-Sido CONNECT RCの接続構成例
V-Sido CONNECT RCで対応するのは、ロボットがHPI Japan製の「GR-001」、サーボモータが双葉電子工業製の「RS304MD」と「RS303MR」となっている。正式版のV-Sido CONNECTでは、さまざまな種類のロボットとモータに対応する予定で、さらに対応センサの拡充なども予定しているとした。
V-Sido CONNECT RCを接続したロボットを、ネットを経由して遠隔操作できるシステム「Web Controller for V-Sido CONNECT」をV-Sido CONNECT RCの購入者向けに3月9日から無償で提供する。Web Controllerは、V-Sido CONNECT RCを制御するためのAndroidアプリと、ロボット を操作するウェブユーザーインターフェースから構成される。ユーザーはこのシステムを使うことで、ウェブブラウザを利用してネット経由でロボットを操作できるほか、このシステムのAPIを独自のアプリケーション開発に役立てることも可能という。
アスラテックはV-Sido CONNECT RCを使ったユーザーの意見や要望も反映させ、正式版となるV-Sido CONNECTを2015年中に販売する予定とした。
「Web Controller for V-Sido CONNECT」の操作画面