「iOS」、法人モバイル市場でシェアを73%に拡大--2014年第4四半期

Jordan Golson (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2015年03月03日 12時07分

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 Good Technologyが2014年第4四半期についてまとめた四半期調査レポート「Mobility Index Report」のデータによると、「iPhone」はエンタープライズ市場で最も人気の高いスマートフォンで、4分の3近いシェアを誇っているという。

 Fortune 100企業の半分を含む、世界中の6200の組織にモバイルデバイスサービスを提供するGood Technologyは毎四半期、市場シェアトレンドとアプリの利用統計について、広範な調査結果をまとめたレポートを発表している。

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 同社のレポートによると、第4四半期にアクティベートされた全デバイスのうち、「iOS」のアクティベーションが占める割合は73%で、前四半期の69%から拡大したという。このシェア拡大は、第3四半期末に発売された「iPhone 6」が要因となっている可能性が高い。「Android」のアクティベーションの割合は29%から25%に縮小した。Appleが4ポイントシェアを伸ばしたのと見事に対照的だ。「Windows Phone」と「Microsoft Surface」のシェアはこの6四半期横ばいで、全アクティベーションに占める割合はわずか1%だ。

 iPhone 6と「iPhone 6 Plus」が第4四半期の全アクティベーションに占めた割合は30%で、その内訳はiPhone 6が77%、iPhone 6 Plusが23%だった。

 法律や金融サービスなど規制が極めて厳しい業界では、iOSが圧倒的勝者となった。これらの垂直市場で、iOSはそれぞれ95%と81%ものアクティベーション率を獲得している。

 Androidは「コンプライアンスによる制約が比較的少ない」業界で、普及率を伸ばした。例えば、ハイテク業界では、アクティベートされたデバイスの45%にAndroidが搭載されていた。製造業界と輸送業界でもそれぞれ39%と35%の普及率を記録した。

 会社の電子メールメッセージが大量に流出して大恥をかいたSony Picturesをはじめ、このところ、さまざまなハッキング事件が大きな注目を集めている。こうしたことは、従業員のアプリ利用に間違いなく影響を及ぼしているようだ。

 組織が導入した全ブラウザのうち、セキュアなブラウザが占めた割合は27%で、セキュアなインスタントメッセージ(IM)アプリもそれに近い割合を占めた。iPhoneでは、セキュアなIMとセキュアなブラウザアプリは飛び抜けて人気の高いアプリだ。一方、タブレットでは、文書編集および文書アクセスといったアプリが最も人気の高いアプリのタイプだった。

 Good Technologyによると、タブレットユーザーは主に文書関連のタスクに集中しているのに対し、スマートフォンでは、迅速な情報へのアクセスやコミュニケーションに重きが置かれているという。

 大富豪の企業家Mark Cuban氏による「Cyber Dust」など、メッセージが短時間で消滅するセキュアなメッセージアプリの利用が急増している。Cuban氏は、米証券取引委員会(SEC)とのトラブル(自分のデジタルメッセージが裁判で自身に不利な証拠として使われた)がきっかけとなって、同アプリの開発に着手した。Cyber Dustを利用することで、同氏は一定の時間が経過した後に消滅する、セキュアなデジタルコミュニケーションを行うことができる。つまり、理論上、いかなる法的手続きでも、それらの通信内容を証拠として使うことはできない。Cuban氏によると、同氏はSony Picturesへのハッキング事件の後、詳細がメディアにリークされるのではないかと不安になり、(同氏が出演する米国のリアリティ番組である)「Shark Tank」の契約交渉の一部をCyber Dustプラットフォーム上で行ったという。

 Kaspersky LabはiPhoneと「iPad」向けに、「Kaspersky Safe Browser」というセキュアブラウザを提供している。同ブラウザは、Kasperskyの危険ウェブサイトデータベースの最新情報に基づいて、悪意のあるリンクやフィッシングウェブサイトをブロックする技術を備える。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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