ちょっと調べたことがある人なら、「Android」でバッテリを最も大量に消費するのはスクリーンであることをご存じだろう。では、ユーザーがインストールしたアプリや、スマートフォンメーカーがユーザーのためにあらかじめインストールしているアプリは、バッテリ持続時間にどのような影響を及ぼすのだろうか。
セキュリティベンダーのAVGは、2014年第4四半期に世界中の100万人のAndroidユーザーから収集した匿名データを基に、バッテリを最も消費するアプリのリストをまとめた。
サムスン製品のユーザーの多くは、同社がプリインストールしたプログラムに不満を抱いている。そして、AVGの調査結果によって、バッテリ持続時間という点では、この不満は妥当であることが証明された。スタートアップ時に起動し、バックグラウンドで動き続けるアプリの中で最もバッテリを大量に消費するのは、サムスンの「Beaming Service for Beep’nGo」と「Security Policy Updates」(別名「KNOX」)の2つで、Facebookと「Waze Social GPS Maps & Traffic」がそれに続いた。
Dan Kusnetzky氏は2014年10月、米ZDNetに寄稿した記事の中で「Android 4.4.2」アップデート適用後に「GALAXY Note II」のバッテリ持続時間が30~40%短くなったと述べたことがある。この問題の根源は、セキュリティアップデートの確認とインストールを行うKNOXにあった。
サムスンのメディアアプリ「WatchON」も、ユーザー自身が起動するアプリの中で最もバッテリ消費量が多いアプリのリストで1位になり、「OLX Free Classifieds」、Telstraのアプリ、Spotify Music、Amazon Androidがそれに続いた。AVGによると、Netflixは過去の調査結果で、バッテリ消費量の多いアプリリストの3位になったが、11月のアップデート後にリストから姿を消したという。
ストレージ使用量の多いアプリのリストで1位になったのは「Tango Messenger Video & Calls」メッセージングアプリで、Daily Mail Online、Facebook、Spotify Music、「LINE camera – Selfie & Collage」がそれに続いた。6位以下は、Instagram、「Google Chrome Browser」、SoundCloud、「8 Ball Pool」「Vine」と続く。AVGによると、TangoやVine、Daily Mailといったアプリは、コンテンツをキャッシュしていることが原因でストレージ使用量が多くなるという。
Androidユーザーにとって最後の悩みは、月額モバイルデータプランの利用可能データ量を消費するアプリかもしれない。Netflixはかつてこのリストの1位だったが、現在では10位まで下がっている。現在、このカテゴリの首位に立つのはDaily Mail Onlineで、Tumblr、Facebook、Instagram、Spotify Musicがそれに続く。6位以下は、「Yahoo! JAPAN」、「Apple Daily App」、「Yahoo Weather」、NAVERと続く。
Androidデバイスでの利用時間は用途別では依然としてゲームが1位につけている。だが、第4四半期にゲームに費やされた時間は全体の49%で、前期の62%から減少した。この傾向は、ソーシャルアプリ(11%)やコミュニケーションアプリ(10.3%)に費やされた時間の急増とも合致する。前四半期、これらのアプリが占める割合は、それぞれ6%と3%だった。
バッテリを最も大量に消費するゲームアプリのトップ3は、Kingの「Candy Crush Soda Saga」「Candy Crush Saga」「Pet Rescue Saga」だった。4位はSupercellの「Clash of Clans」で、Kingの「Farm Heroes Saga」がそれに続いた。
AVGは、バッテリ消費量を節約したいAndroidユーザーに対して、「App Settings」にアクセスして、通知の必要がないアプリの通知を無効にするよう勧めている。Facebookのようなアプリの場合、Facebookチャットを無効にして、「Messenger」アプリだけを使用する選択肢もある。自動バックグラウンドダウンロードの更新間隔を長くすることも可能だ。GPS位置情報サービスを無効にする手もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。