半導体企業のNXP SemiconductorsとFreescale Semiconductorが合併で合意したことを発表した。これによって、企業価値400億ドル、年間売上高の合計が100億ドルを超える企業が生まれることになる。
オランダのアイントホーフェンに本社を置くNXPと、テキサス州オースティンを本拠とするのFreescaleは、NXPがFreescaleを買収する形で合併する計画だ。
この合併が成立すれば、自動車用半導体ソリューションと汎用マイクロコントローラ(MCU)製品の分野で世界トップの企業が生まれる。
今回の合意内容によれば、Freescaleの株主は、買収完了時に保有する普通株1株あたり6ドル25セントの現金とNXPの普通株0.3521株を受け取る。Freescaleの株式価値は約118億ドル(2015年2月27日のNXPの終値を元にした場合)であり、企業価値の合計は同社の純負債を含めると約167億ドルとなる。
この買収が成立した場合、Freescaleの株主は新会社の株式の約32%を保有することになる。
NXPは今回の買収を10億ドルの現金、10億ドルの負債、および普通株約1億1500万株で賄う。NXPは、合併成立後1年間で2億ドルのコスト削減を見込んでおり、最終的に相乗効果による年間5億ドルのコストを削減できるとしている。
NXPの最高経営責任者(CEO)であるRichard Clemmer氏は、引き続き合併後の新会社の社長およびCEOを務める。同氏はこの合併によって利益が増えると考えており、NXPには「引き続き市場成長率を上回る成長が見込まれる」と述べている。
この合併は両社の取締役会で全会一致で承認されており、2015年下半期に完了する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。