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定義から改めて考える--ビッグデータのいまとこれから(前編) - (page 2)

五味明子

2015-03-03 17:05

データの重要性

 企業にとってビッグデータが注目すべきトレンドになった理由として、データに基づいたビジネスの重要性が経営層に強く認識され始めてきたことが挙げられる。AmazonやGoogleのような、20世紀後半に誕生したサービス事業者があっという間に世界トップクラスの企業に成長したのはデータドリブンを徹底した経営を貫いているからにはほかならない。データが重要な経営リソースと気づいた企業は、次々にビッグデータ活用を打ち出し、大きな成功を収めているところも少なくない。

 では、具体的にビッグデータをどのようにビジネスに活用していけばいいのだろうか。ひとくちにデータ活用といっても、業界ごとにさまざまなニーズがあるだろう。また、やりたいことによって活用すべきデータソースも自然と限定されてくる。

 たとえばクレジットカード会社なら、利用履歴データの分析を行うことで不正利用の可能性を減らすことができ、ウェブメディアであればログデータのアクセス解析を行うことで読者の好むコンテンツを知ることができるだろう。

 よく聞くのが、顧客の意見や顧客の属性をソーシャルネットワークなどから収集し、マーケティングに活かす、販売データを分析して商品の在庫管理を効率化する、といったものだが、その有効性はさておき、ビッグデータの活用を考えるときはそうした定型的な発想にとらわれると、ビッグデータのポテンシャルを見誤る可能性がある。

 自分たちが本当にやりたいことは何なのか、そのためにデータというリソースをどう使えばいいのか、ここを考えることがビッグデータ活用において最も重要なポイントといえる。

 ひとつ覚えておいてほしいのは、ビッグデータというものは“いままでのITではできなかったこと”をできるようにする可能性を多分に秘めているということだ。だから既存のビジネスの置き換えではなく、これまでの環境では難しかったことにトライする絶好のチャンスメーカーとしてビッグデータをとらえた方が差別化できる活用につながる可能性が高い。

 ビッグデータは「大量のゴミの中から1本の針を探しだすようなもの」と揶揄されることも多いが、活用の仕方、考え方の変化でゴミが宝石に変わる可能性もあるのだ。いままでできなかったことを可能にするビッグデータ活用を目指してほしい。

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