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「Windows 10」の「Universal App Platform」--MWCで紹介

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-03-04 12:21

 Microsoft関係者は現地時間3月2日、Mobile World Congress(MWC)でディープダイブセッションを開催し、一度記述したコードをあらゆるバージョンの「Windows」で実行可能にする戦略について、詳しい情報を発表した。

 (筆者は今回のMWCに参加していない。またMWCで開催された開発者向けイベント「First look at the Windows 10 Universal App Platform」もライブ配信されていないため、本稿を書くにあたり、イベントの内容を扱った多くのツイートや、Windows Developer Platform担当ディレクターKevin Gallo氏が発表内容を概説したブログ投稿を参考にしている)

 Microsoft関係者はこの数年間、さまざまな種類のデバイスで動作する「One Windows」によって、ユニバーサルアプリの作成が可能になるという考えを広めようとしてきた。ユニバーサルアプリとは、単一のランタイムでビルドされ、共通化が進むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)セットと開発者ツールを使用し、単一のストアで提供可能なアプリのことだ。

 同社は「Windows 8」と「Windows Phone 8」で、「One Windows」構想の実現に一歩近づいたが、「Windows 10」では、この約束の地までの距離を大幅に縮めたい考えだ。

 MicrosoftがWindows 10で開発中の新しい「Universal App Platform」(UAP)は、統合された1つのWindowsコアをベースにする。Windows Apps London開発者グループを運営するMatt Lacey氏(@mrlacey)のツイートによると、UAPは「WinRT(Windows Runtime)」(Windows 8と「Windows RT」のランタイム)のスーパーセットだという。

 Lacey氏は、「Windows 10 UAPアプリへの移行パスは、『ユニバーサル』な8.1アプリが起点になる」とツイートした。拡張開発キットの参照から「Charms」バー操作の移動まで、いくつかの「追加の変換手順」が必要だ(Microsoftはこちらで6つの手順のリストを公開している)。

 Lacey氏によると、開発者は基盤となるWindowsのバージョンではなく、UAPのさまざまなバージョンを(まとめて、あるいは個別に)ターゲットにできるようになるという。UAPは「バージョン付きの契約を集めたバージョン付きのコレクションだ」と同氏は説明する。

 ユニバーサルアプリとは、どんな種類のデバイスでも全く同じように表示され、完全に同じ動作をするアプリのことではない。同イベントからのツイートによれば、Microsoftが開発している拡張SDKによって、開発者はプラットフォームやデバイスに固有の要素を単一のバイナリ上に作成できるという。

 フリーランステクノロジジャーナリストのTim Anderson氏(@timanderson)は、ユニバーサルアプリでは「Adaptive User Interface」がデバイス対応を司る、とツイートした。この「Adaptive UX」は、マウス、キーボード、タッチをサポートするアダプティブコントロールのセットであり、「『Metro』とは若干外観が異なる」とAnderson氏は述べた。

 Microsoftはまた、Windows 10をさまざまなプラットフォームで新たなアプリケーションカテゴリに開放しようとしている(同社関係者はこのカテゴリを「ホステッドウェブアプリ」、または単に「ウェブアプリ」と呼ぶ)。これはウェブサイトをラッピングしてアプリにしたもので、開設予定の単一のストアからダウンロード提供される。これらのアプリは、通知、カメラ、連絡先リスト、カレンダーなどのユニバーサルAPIをJavaScriptから呼び出すこともできる。Microsoftはこれらのホステッドウェブアプリをピン留め可能にし、同社のパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」と統合できるようにする意向だ。

 Microsoftは過去のブログ記事(現在は削除されている)で、開設予定の単一ストアでは、ほかのデジタルコンテンツとともに「Win32」アプリも提供されると伝えていたが、同社幹部がまだそれを事実と認めていない点に注意する必要がある。

 Microsoft関係者は2日の開発者向けセッションで、「Project Spartan」(Windows 10とモバイル版Windows 10向けの新しい軽量ブラウザ)の最初のパブリックビルドは、Windows 10の次のプレビュービルドの一部として提供されると述べた。Microsoft関係者は2日、Spartanが統合された「Windows Store」でダウンロード提供されるユニバーサルWindows Storeアプリになることを認めた。

 Microsoft関係者はほぼ月1回のペースで、Windows 10の新しいプレビューテストビルドを提供したいと考えていた。2月にデスクトップ版Windows 10のテストビルドは公開されなかったが、数週間以内に新しいテストビルドが公開されるとみられる。Windows Phone向けビルドについても同様だ。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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