SanDiskは米国時間3月3日、オールフラッシュアレイ(AFA)型のストレージプラットフォーム「InfiniFlash」を発表した。企業のストレージコストを1Gバイトあたり1~2ドルにまで引き下げる狙いだ。
SanDiskは、フラッシュストレージによるハードディスクの置き換えが可能な段階になったと確信する。AFAはこれまで、アクセス頻度の高いホットデータや、リアルタイムで情報を必要とするアプリで採用されてきている。
SanDiskは、InfiniFlashが当初、ビッグデータ関係やコンテンツリポジトリ関連、メディアストリーミングといった用途で使用されると見込んでいる。
InfiniFlashに対するSanDiskのアプローチには、以下のような特長がある。
- InfiniFlashシステムでは、3Uシャーシ内に512テラバイトのストレージを収納できるため、重複除外機能や圧縮機能を必要としない。
- InfiniFlashは最大8台のサーバと接続可能。つまり、InfiniFlashは厳密に言えば新たなアーキテクチャであるものの、顧客のコンピュートプラットフォームやネットワークプラットフォームとの統合が可能であるため、データセンターでの採用も容易ということだ。
- InfiniFlashシステムをロー(Raw)ストレージシステムとして使用した場合、1Gバイトあたり2ドル未満で運用できる。SanDiskのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRavi Swaminathan氏によると、重複除外機能や圧縮機能を搭載したソフトウェアを使用した場合、1Gバイトあたりのコストは1ドル未満になるという。通常の場合、AFAのコストは支援ソフトウェアを使えば1Gバイトあたり2〜3ドル、使わなければ1Gバイトあたり5〜10ドルになる。
- SanDiskはInfiniFlashの採用について、さまざまな大規模クラウドプロバイダーや大企業と交渉中だ。また、インテグレーターやOEM、業界の他の企業とのパートナー戦略も展開していくという。
- 同社は、「IF100」と「IF500」「IF700」という3種類のInfiniFlash製品を提供する。IF100はソフトウェアを含まず、IF500はInfiniFlash用のOSを搭載、IF700はFusion-ioの買収で獲得したソフトウェアスタックを活用している。
SanDiskによると、InfiniFlashは8テラバイトのフラッシュ容量を持つ、ホットスワップ可能なカードを最大64枚用いて構成できるという。また、同システムは複数のOSやストレージ管理ツールをサポートしている。
InfiniFlashの販売は、即日開始された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。