SAPは、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)ソリューションを世界規模で企業に提供することを目指し、複数のパートナーシップを締結した。
スペインのバルセロナで開催中のMobile World Congressで現地時間3月3日、SAPはこれらの新たなパートナーシップのうち1件を、IoTプラットフォームを世界で提供するJasperと締結したと発表した。カリフォルニア州サンタクララを拠点とするJasperは、企業がIoTソリューションをコスト効率よく導入しマネタイズできるようにするための、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)によるIoTプラットフォームを開発し、現在1600社以上に提供している。
この新しいパートナーシップの下、Jasperのプラットフォームは「SAP HANA」プラットフォームと連携するようになる。両社はこれが「サービスのサブスクリプションと利用に関するデータを分析することにより、顧客やパートナーにとってのビジネス価値を生み出す」としている。
両社はパイロット顧客との概念実証テストを無事完了し、現在は市場投入に向けた戦略に共同で取り組んでいる。
これに加え、SAPとT-Systemsも新たな合意を発表した。T-SystemsはDeutsche Telekomの子会社。この合意の下、「SAP Connected Logistics」ソフトウェアとT-Systemsの「Connected Car」ソリューションは統合される。このパートナーシップはOEM契約として締結されており、物流ネットワークソリューション「smartPORT」の開発をさらに進めるものとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。