企業向けクラウドのBox、BYODセキュリティなど手がける新興企業Subspaceを買収

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)

2015-03-04 12:59

 Boxは、クラウドベースのプラットフォーム上でセキュリティやコンプライアンスなどの管理機能を強化するため、Subspaceを買収したと発表した。

 2013年に設立され、カリフォルニア州バークレーを拠点とするSubspaceは、コンテナ型ウェブブラウザをベースにしたデジタルワークスペースで、BYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスの業務利用)の時流に乗ってきた。

 企業データが送信されたりエンドポイントで処理されたりする際の安全を確保するSubspaceの手法は、デバイスを継続的なIT管理から解放するために設計された。

 あるいは、Subspaceのサイトに要約されているように、「現在の仕事は、高機能アプリケーションではなく、ウェブブラウザで行われている」という見方もある。

 Boxの最高経営責任者(CEO)であるAaron Levie氏は米国時間3月3日のブログの投稿で、Subspaceについて、「職場で使われる企業や個人のデバイスが急速に多様化するなか、そうしたデバイスに格納された重要なコンテンツへのアクセスを管理するコンテナ型ブラウザ技術の利用」を開拓したと称賛した。

 Levie氏は、Boxの業界主導型ビジネス戦略(特に金融サービス、ヘルスケアおよびライフサイエンス向け)を強調し、Subspaceは今後、Boxにおけるデータセキュリティへの取り組みを推進する予定だと繰り返した。

 この買収の金銭的条件は明らかにされていない。Subspaceの従業員7人は全員、Boxに移籍する予定だ。

提供:Box
提供:Box

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]