内田洋行は、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「スーパーカクテルデュオ」シリーズに3つを追加、3月4日から販売を開始した。直接販売のほか、全国約100社のパートナー網を通じて展開する。初年度各50本の販売を計画している。
今回追加したのは、食品製造小売業向けの「スーパーカクテルデュオFOODs店舗販売」と設備機器・建設資材工事業向けの「スーパーカクテルデュオ設備工事・保守」「スーパーカクテルデュオ建材工事」の3つ。
スーパーカクテルデュオ FOODs店舗販売の概略
食品製造小売業では、店舗情報の管理が複雑であること、大型ショッピングモールや“駅ナカ”の拡大に伴う出店サイクルの短期化なども求められることなどから各店舗の売上情報や在庫情報などを一元管理、リアルタイムに状況を把握、人や商品などの経営資源を適切に配分するには、IT化での基幹システムと店舗情報とを連携することが不可欠となっている。
例えば、デパ地下や駅ナカなどに出店している店舗では自社の社員が販売員として営業する“消化店”、同じく出店する店舗で出店先の販売員が営業する“納品店”、自社が経営する直営の“自営店”など出店形態に違いがあり、それぞれ売り上げや在庫の管理が異なることが通例となっている。店舗では、ギフト品や催事品、外商品などの売上形態の違いから商品管理が煩雑となっている。催事や中元、歳暮年末年始などの季節変動で物量の変化にも柔軟に対応する必要があるとされている。
食品製造小売業向けのスーパーカクテルデュオFOODs店舗販売は、中堅中小企業向けの販売在庫管理分野でトップクラスの導入実績を持つ「スーパーカクテルデュオFOODs」に店舗管理機能を拡張した。店舗管理機能は、食品製造小売業での長年のサポート実績で培ったノウハウをもとに内田洋行ITソリューションズが開発した。
スーパーカクテルデュオFOODs店舗販売に搭載されるオーダー受付とオーダー問い合わせの機能は、店舗からの商品補充依頼、納品店や卸といった得意先からの注文を電話とファクスで受け付けられる。ハンディーターミナルやスマートデバイスを利用した注文受付にもオプションで対応。オペレーターによるデータの二重入力や転記作業ミスなどによる業務負荷を削減するという。問い合わせ機能で、店舗区分別にオーダーの受付状況を一覧で確認できるため、オーダーがきていない店舗を把握でき、オーダー受付伝票照会画面にドリルダウンできるとしている。
店舗からの日々の売上報告を商品別もしくは分類別に入力できる。売上金額だけでなく、客数情報や店舗の稼働人員などの情報も入力可能。店舗別の販売動向を分析することで、適正な保有在庫数の把握や来客数に合わせた稼働人員の最適化を支援できると説明している。
店舗別の予算登録から売上日報、売上週報(6週分)、店舗別商品別ABC分析表まで、店舗を管理する上で必要な資料を店舗管理用の統計資料を用意。店舗ごとの商品の売れ行き状況や品揃えなどを管理することで、販売戦略の策定を支援するという。