Microsoftは米国時間3月5日、「Office for Mac 2016」の初めてのパブリックプレビュー版を公開した。同製品は「Office for Mac 2011」が2011年にリリースされて以来5年ぶりの刷新となる。
Microsoftは既に、Mac向けの「OneNote」と「Outlook」を限定プレビューとして提供してきた。これら2つのアプリケーションのプレビュー版もアップデートされ、このたび公開された「Word 2016」「Excel 2016」「PowerPoint 2016」の初のパブリックプレビュー版とともにリリースされている。これらは「Mac OS 10.10」(「Yosemite」)を使用するすべてのユーザーを対象にしている。
Office for Mac 2016のプレビュー版は、MicrosoftのOffice.comのプレビューサイトからダウンロードできる。Office for Mac 2011とともに使用可能だ。
「Office」製品マーケティング担当ディレクターを務めるEric Wilfrid氏によると、新版は「Mac OS X」向けに構築されたスイートとしての雰囲気を損なうことなく、外観と使用性を「Office for Windows」(やその他のOfficeスイート)に近づけることを目指しているという。
今回アップデートされたMac向けスイートには新たにデザインされた「Ribbon」が含まれ、Office for WindowsのRibbonと同じように書式設定やコントロールができるようになっている。Mac版は、Retinaディスプレイを完全にサポートし、また、「クラウド接続」できるように構築されているため、「OneDrive」「OneDrive for Business」「SharePoint」「Office 365」とスムーズに連携する。
Office for Macにサインインすれば、自分が所有するすべてのOffice搭載端末からファイルにアクセスできるため、「Office for Android」で作成を開始したドキュメントに、Office for Mac 2016からアクセスし、「Office for iPad」で仕上げるといった作業を、常に最新版のドキュメントにアクセスしながら行える。
新しいMac向けWord 2016には、コメントをスレッド形式で表示する機能が追加されている。Excelでは、Office for Windowsと同じキーボードショートカットがサポートされている。Mac向けPowerPoint 2016では、「iOS」向けPowerPointで提供されているのと同じプレゼンタービューが追加されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。