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参入障壁を意識したサービスづくり--「NewsPicks」のユーザベースCTO - (page 2)

吉澤亨史 山田竜司 (編集部)

2015-04-02 17:35

--CTOとしてどのようなミッションを遂行しているのか。

 技術を使って価値をユーザーに届けられるものは何かを探し、それを実現することに注力しています。それは社内の人間みんなが考えていることですが、その先頭を切ってやっています。「僕は新しいものを作るから、みんなで頑張ろう」と周囲を巻き込んでいます。

 CTOは、会社の将来の技術的なあり方を創造していく立場であり、技術を軸に会社の未来を考えていくことで会社に貢献していく役職だと思っています。とはいっても、スケジュールに遅れが出ると既存のプロダクトの方も考えていかなければならないので、常に新しいことだけを考えていくことは難しいと感じています。

 米国ではCTOは本当に技術だけを突き詰めていって技術的な仕様を決めた上で、VP of Engineeringという立場の人がそのビジョンを元に会社経営のミッションを遂行しています。私はエンジニアの先頭を切ってやっていて、マネージメントの方は最高執行責任者(COO)が担当しています。エンジニアは35人。SPEEDAが4に対してNewsPicksが1くらいの比率でした。

 日々の業務としては、新しい開発もしますし、改善もミッションです。割合としては新しい開発の方が多いですね。改善を新しい開発というかどうかは難しいところですが。ただ新しい機能はどんどん追加しています。ただ、NewsPicksの方は改善の割合が高く、エンジニアは使い続けてもらうために必要なものは何かを常に考えており、そこに対していろいろな手を打っていました。SPEEDAの方は、新しいデータを入れたり新しい機能を追加することに注力しています。

--CTOとして注力していることは。

 情報に早くたどり着く手段を模索することです。例えば、以前から検索エンジンはありましたが、欲しい情報にたどり着けないことが多かった。そこにGoogleが出てきて精度を向上させ、ユーザーが欲しいものを届けられるようになった。それがGoogleの強みです。ユーザベースも、SPEEDAもNewsPicksもデータはたくさんあります。SPEEDAには全世界の300万社の情報が入っていますし、NewsPicksはニュース記事はもちろん、それに対するコメントもたくさん入っています。

 ただ、今はそれがユーザーがただ見るだけの形になってしまっています。そこからさらに価値を生めるようなもの。SPEEDAであれば、例えば利益がマイナスだけど売上高がすごい会社を探すためには、どういう風なものを提供していけばいいか。さらに、能動的に探すだけでなく、データを見せることによって受動的だけど気づきが自分の中に生まれるような形にしていきたいと思っています。

 それを実現するためのひとつの手段として、技術的な話になりますがSPEEDAもNewsPicksも、elasticsearchという全文検索エンジンを基盤として使っていくことを考えています。新しい技術ではないですが、エンジニアが利用しやすくシステムを作りやすいことが特長です。それを利用して、ユーザーに対してもその恩恵が得られるような形で、ユーザベースにあるデータを適切に探すことができるような世界を作っていきたいと考えています。

 実現したいのは、ユーザーが探したいと思ったものをすぐに探せる状態を作ることです。検索をしてデータが出てきたら、そのデータを可視化して見せればユーザもわかりやすいですよね。最近では「D3.js」などの可視化技術があるので、そういった技術を使ってグラフや地図へマッピングして見せることができれば、ユーザーも気づきを得られます。そういう形にしないといけないと思っています。

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