NECは3月6日、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した指紋認証技術のベンチマークテスト(FpVTE2012)で、指紋認証技術分野での照合精度が18社中1位だったと発表した。
テストでは、大規模データベースを対象にする「国民ID」や「犯罪捜査」分野での実運用を想定し、警察や政府機関など、異なる組織で採取された指紋画像を対象にしている。また、2003年のテスト開始以来、最大規模である最大500万人規模の大量の指紋データを利用し、検索や本人確認などの精度評価が実施されてきたと説明。NECは平均照合率が99.63%と、参加全18社のうちトップだったとした。
NISTによるコンテストは、事業者の認証技術を目隠しで実施する“ブラインドテスト”により客観的に評価し、米国国土安全保障省や司法省、国防省なども協賛している。
指紋認証システムの利用イメージ