データセンター市場の攻略を狙うIntelが、新しいプロセッサ製品ファミリを発表した。「XeonプロセッサーD製品ファミリー」と名付けられ、Xeonブランドを冠した初のシステムオンチップ(SoC)製品となる。
専用ウェブホスティング、メモリキャッシング、ダイナミックウェブサービングなどが想定用途として挙げられていることからも分かるように、XeonプロセッサーDの主要なターゲットはクラウドサービスのプロバイダーだ。また、XeonプロセッサーDはIntelのマイクロサーバ、ストレージ、およびネットワーク用64ビットSoCとして第3世代の製品にあたるため、同社が掲げるモノのインターネット(IoT)戦略においても重要な存在となる。
本製品は14ナノメートルプロセス技術で製造され、第2世代の64ビットSoC製品と比較し、各ノードで最大3.4倍のパフォーマンスを発揮し、ワットあたりの電力効率は1.7倍に上昇する。
Intelによると、すでにHewlett-Packard、Cisco、NECを含むパートナー各社で、50を超える新しいシステム製品の開発が進んでいるという。最初に登場するこれら製品の約75%は、ネットワーク、ストレージ、およびIoT用途のものになるという。
XeonプロセッサーD製品ファミリーは、第1弾としてマイクロサーバ用に最適化された4コア版と8コア版SoCがリリースされ、価格はそれぞれ199ドルと581ドルとなる。2015年第2四半期には、ネットワーク、ストレージ、およびIoT用に最適化された各製品がリリースされる見通し。また、将来的には組み込み機器用の製品に加えて、ミドルレンジのルータとワイヤレスベースステーション用の製品も提供される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。