VCEは、Cisco Systemsの保有するVCE株式の大半を合弁パートナーのEMCが買い取ってから初めての製品発表で、自社をEMCのポートフォリオ企業と位置づける一連のシステムを発表した。
VCEの新しいコンバージドシステムによって構築されるアーキテクチャの狙いは、ファブリックアプローチをネットワーク層にもたらし、Ciscoの「Application Centric Infrastructure(ACI)」とVMwareの「NSX」のいずれかをソフトウェア定義型ネットワークとして選択できる新たなカテゴリを提供するとともに、同社の管理ソフトウェアをアップデートすることだ。
VCEが追加したシステムには、以下のものが含まれる。
- 「VCE Vscale」アーキテクチャ。複数のコンバージドインフラストラクチャシステムとデータセンターの構成要素を相互接続するためのファブリックを提供する。
- 「VCE VxBlock」システム。コンバージドインフラストラクチャシステムの新しいファミリであり、事前の統合、テスト、評価の機能を備える。ソフトウェア定義ネットワークの機能には、ACIとNSXのいずれかを選択できる。
- 「VCE Vision Intelligent Operations 3.0」。複数のコンバージドシステムの統合ビューを提供する。
- 「VCE Technology Extensions」。既存の「Vblock」システムと新しいVxBlockの柔軟性や拡張性の向上などを可能にする、ハードウェアの拡張。
- 「VCE Foundation for Federation Enterprise Hybrid Cloud」コンバージドソリューション。ハイブリッドクラウド環境の導入と運用を簡素化する。
- 「Vblock System 540」と「Vblock System 740」。
これらの追加製品の中で特筆すべきはVxBlockシステムだ。VxBlockの追加によって、VCEは2つのカテゴリのコンバージドシステムを提供することになる。VBlockシステムは、Cisco、EMC、VMwareが共同開発し、VCEに創設時から大きく貢献してきた製品だ。
価格については、顧客ごとに要件が異なるため、VCEは標準価格を公開していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。