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新着記事集:「負荷分散」

円安(ドル高)トレンドに転機が近づいている可能性

ZDNet Japan Staff

2015-03-20 10:38

 3月19日の日経平均は67円安の1万9476円だった。3月18日に発表されたアメリカFOMC(金融政策決定会合)後の声明を受けて、一時1ドル119円台まで円高(ドル安)が進んだことが嫌気された。

 FOMC声明文は、最短で6月にもアメリカで利上げ(FF金利の誘導水準引き上げ)が実施される可能性を示唆するものだった。アメリカで利上げが実施される見通しであることがこれまで円安(ドル高)が進む予想につながっていた。ところが、いよいよ利上げの時期が近づいてきたと考えられる今、円安(ドル高)が進みにくくなってきたことは注目に値する。

 楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、円安(ドル高)トレンドに転機が近づいている可能性もあると話す。

 3月20日の日本時間6時現在、1ドル=120.80円となっている。

世界的な金利低下の波

日米独の長期金利(10年国債利回り)推移:2007年1月~2015年3月19日


(出所:ブルームバーグ)

 世界的に長期金利の低下が進んでいる。背景には世界的なインフレ率の低下がある。昨年後半から、原油など資源価格が全面安となった効果で、低金利・低インフレはさらに進む機運だ。

 アメリカは足元の景気が好調で、米FRB(中央銀行)は、市場との対話で、今年利上げを実施する意向を明確に打ち出している。ただ、そのアメリカも世界的に進行する構造的な低インフレ・低金利の影響は受けている。利上げは実施されるだろうが、窪田氏は、1~2回利上げすれば、打ち止めになると予想しているという。

米利上げの注目点は「時期」から「間隔や幅」に移りつつある

 アメリカの利上げは「早ければ6月、遅くとも9月には実施される」が、現時点での市場コンセンサスだ。ただし、金融市場での注目点は「いつ利上げが実施されるか」ではなく、「何回利上げが実施され、トータルで何パーセントFF金利が引き上げられるか」に移りつつある。

アメリカのFF金利推移:1971年~2015年3月


(出所:ブルームバーグ)

 これまで過去の経験則から「FRBがひとたび利上げを開始すると5~6回連続で利上げし、少なくとも2%は金利が引き上げられる」が市場コンセンサスだった。それがドル先高感の背景になってきた。

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