マクニカネットワークスは3月17日、分散並列処理プログラミングフレームワーク「Apache Hadoop」にあるデータを直接分析できるソフトウェア「Splunk Hunk」をKDDIに提供すると発表した。Splunkによると、Hunkのアジア太平洋地域での提供は初になる。
大規模分散処理基盤としてHadoopを導入する企業も増えてきているが、データの分析フェーズでは、手間や開発コストの観点で改善が必要とされており、データがあっても有効活用できていないことが課題となっている。
Hunkは、各システムログを統合的に分析し、柔軟に検索、可視化できるという。あらゆるユーザーにHadoop内の生データに直接アクセスさせ、ウェブブラウザによる直感的かつ容易な操作と自由自在な検索で作業の効率化、迅速化を実現するほか、分析結果のアラートやレポート、ダッシュボードなど分析をサポートする機能を提供する。
サービスの安定稼働を目指すKDDIはこれまで、Hadoopと複数ツールで大量のシステムログを分析していた。Hunkの導入でKDDIはさまざまな角度から自由にシステムログを分析でき、また共通のプラットフォームを利用することで属人性の排除や大量データの可視化、分析にかかっていた工数を削減できると説明している。