NTTデータと東京聖新会、ユニバーサルアクセシビリティ評価機構は、東京聖新会が運営する東京都西東京市の特別養護老人ホームで、コミュニケーションロボットによる高齢者支援サービスの実証実験を3月25日から開始すると発表した。期間は2カ月、対象者は施設に入居する高齢者2人、介護職員4人、ケアマネージャー2人、医師1人、看護師1人の計10人程度。
実証実験では、特別養護老人ホームに入居している高齢者(利用者)を対象に、コミュニケーションロボットを活用した介護支援サービスの可能性を検証する。
コミュニケーションロボットが利用者と直接対話し、利用者の音声データは生活環境に設置した離床センサ、人感センサのデータとともに、NTTデータが研究開発中のクラウドロボティクス基盤にネットワーク伝送される。クラウドロボティクス基盤では、収集したデータを解析し、利用者の生活状況を認識する。
さらにNTTメディアインテリジェンス研究所の音声対話技術によって、利用者とコミュニケーションロボットの対話促進や声がけを実行する。これら機能から介護支援サービスとして安否確認や転倒予防、服薬確認などの見守りサービスを実施するという。
今後、実証実験の結果をもとに、在宅や施設で生活する高齢者を対象とした見守りや健康管理、認知症早期発見などの高齢者支援サービス向けのITを実用化し、日本国内への展開などを通じ、地域包括ケアシステムの構築を推進していくとした。

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