IIJは3月25日、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」をIIJのクラウド上で利用できるサービス「IIJ GIO コンポーネントサービス データベースアドオン インメモリプラットフォーム for SAP HANA」の提供を4月1日から開始すると発表した。
提供価格は初期費用が55万4000円から、月額費用が27万7000円から(税別、OSライセンス費用は月額料金に含む。最低利用期間12カ月)。
IIJは2014年7月から、トライアル環境として「IIJ GIO for SAPソリューション PoC for SAP HANA」を提供している。今回のサービスは、本番環境を含む全てのシステムランドスケープ(開発・検証・本番システム用途)で利用できるよう機能拡張したもの。
なお、本サービスの利用には、VMware上のOSやアプリケーションをそのままクラウドで利用することができるIIJのサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」の契約と、ユーザー自身によるHANAライセンスの準備が必要となる。

利用イメージ
本サービスの特徴は以下の通り。
アセットレスでSAP HANA環境を利用可能
IIJ GIOクラウド上にあるHANAアプライアンスをユーザー専用に割り当て、月額料金にて提供。OSとHANAソフトウェアを導入し、ハードウェアの監視、運用を合わせて月額料金で提供。
最大搭載メモリ2TB/CPU60コアまでの拡張性
提供するグレードとして、搭載メモリ256GB/CPU30コアのモデルから、搭載メモリ2TB/CPU60コアのモデルまで4つのラインアップを用意。開発環境から大規模な本番環境まで適用可能。
最新のSAP S/4HANAに対応
SAP Business Suite powered by HANAに加えて、リアルタイム性とユーザビリティにおいて大きな改善が行われた第4世代のSAPソフトウェア「SAP Business Suite 4 SAP HANA(S/4HANA)」に対応。また、「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」と連携することで、HANAと連携するさまざまなアプリケーションでの利用が可能となる。