オープンソースのオフィススイート「LibreOffice」のオンライン版である「LibreOffice Online」(LOOL)の開発プロジェクトについて、詳細が発表された。
LOOLの特長は以下のようになる予定だ。
- デスクトップ版のLibreOfficeとLOOLの間で100%のドキュメント互換性を提供。
- 複数のユーザーによる、複数のカーソルを用いた共同編集が可能。
- 「Write」や「Calc」「Impress」がサポートしているファイル形式をすべてサポート。
- 基本的なHTML5ユーザーインターフェースを当初から搭載。
このプロジェクト自体は、現在LibreOfficeの開発を推進している「The Document Foundation」が推進する。また、Collaboraの最新LibreOfficeプロジェクトである「LibreOffice for Android」と同時に進められることになる。
とはいえ、LOOLはLinuxサーバ上で動作するプログラムとしてリリースされる。またLOOLは、オープンソースのグループウェア開発企業であるIceWarpの「IceWarp Server」が持つ軽量ドキュメント管理機能上でも構築される。このアプローチの利点は、「Google Docs」や「Office 365」とは異なり、企業が自らのドキュメントを、サードパーティーを信頼して託さなくとも、自らのサーバ上で管理できるようになるところにある。
LOOLはHTML5インターフェースを採用しているため、最近のウェブブラウザであればどのようなものでも使用できる。なお、LOOLを実行するにはJavaScriptを有効にしておく必要もある。
LOOLの最初のリリースは2016年の初めになる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。